ショスタコーヴィチと友人達のチェロ協奏曲
(ドロビンスキー:チェロ独奏 ほか)
(Talent Classic DOM2910 85)




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こんなマイナーなCD、一体誰が聴くのだろうと思うと、気がひけますが・・・
収録曲は、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番(トラック1〜4)、
モイセイ・ヴァインベルグ(1919〜1996)のチェロ協奏曲(同5〜8)、ユーリ・レヴィティン(1912〜1993)のチェロ協奏曲(同9〜11)です。

ショスタコの第1番はたしかに名曲で、CDもたくさん出ていますが、一番感銘を受けたのは、ヴァインベルグ/チェロ協奏曲 作品43
冒頭の主題から、私の好みのモロど真ん中、いいな、哀愁だなあ。そして雄大だなあ、かっこいいな
どの楽章でもメランコリックなメロディがたっぷりと歌われます。

 第1楽章
 

1959年に完成していますが(ショスタコ作品と同じ年)、ロマンティックで聴きやすい作風。
前衛的だとか、奇をてらったりしたところはなく、深い味わいにしみじみ〜としてしまいます。
フィナーレは、行進曲風の快活/ユーモラスな音楽となり、最後に冒頭主題が回帰して静かに終わります。
ヴァインベルグはチェロが好きだったのか、他にも「無伴奏チェロ・ソナタ」(全4曲)、「チェロ・ソナタ」(2曲)、「無伴奏チェロのための24の前奏曲」などを残しています。

最後のレヴィティンという作曲家、初めて聞く名前です。
3楽章のコンパクトなチェロ協奏曲、決して悪くはないですが、ちょっと散漫な印象。
抽象的な言い方になりますが、ヴァインベルグにあったオーラがこの曲には無い・・・(作風は似ています)
単なる好き嫌いを言っているだけかもしれませんが。

ドロビンスキーというチェリストははじめて聴きましたが、太い音だな〜、逞しいチェロだな〜という印象。
かといって全く荒っぽくはありません。
とうとうと流れる大河のような力強い音、魅力的です。

(03.9.14.記)



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