ヴァインベルク/交響曲第17番 作品137 「記憶」
(ウラディミール・フェドセーエフ指揮 ウィーン交響楽団)
 



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Tower@jp : Weinberg Symphony No.17


先日から、バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番のプレリュードを練習してます。
こんな曲です。

 バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番 プレリュード
 

たくましく力強い、雄大な曲、いいですねえ〜。
でも自分の演奏を録音して聴くと、音はふにゃふにゃ、音程は無茶苦茶、おまけに迷子になって同じところを何回も弾いたりします。
道は遠いです・・・。
あと、この曲を練習しているとなぜか、

 肩が凝ります

自慢じゃないですが私はこれまでほとんど肩が凝ったことがなくて、肩こり体質のニョウボの肩をもみながら、

 「肩がこるってどんな感覚なんだろ〜な」

と、日本中の肩こりさんを敵に回しかねない能天気なことを考えていたんですが、このたび身をもって体験いたしました。
う、腕が重い〜、背中がこわばっていたい〜。
特に左が凝るわ凝るわ。
拡張型(指の間を大きく広げる)とポジション移動が多いせいだと思いますが、これは辛い。
チェロの先生に言うと、

 「上手くなれば凝らなくなります!」

・・・・・・練習するしかないのか・・・・・・


さて、ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919〜1996)の番号つき交響曲21曲のうち、
第17番「記憶」(1982〜84)、第18番「戦争、これより残酷な言葉はない」(1984)第19番「輝ける五月」(1985)の三曲は、「戦争三部作」と呼ばれます。
ここ、試験に出ますからね!

すでに第18番と第19番は、このHPで取り上げたので、第17番「記憶」も取り上げないとまずいだろうという高度に政治的な判断に至った次第であります。
三部作のタイトルはすべて、女流詩人アンナ・アフマートヴァ(1889〜1966)の作品にちなんだもの。
第17番には、

  祖国よ、あなたは自由と力を回復した
  しかし焼けただれた戦いの年月は
  人々の記憶に残り続ける

というモットーが掲載されていますが、それ以上の説明はありません。
曲は大管弦楽のための4楽章・約50分の大作、声楽は伴いません。

冒頭、弦に歌われる悲痛な主題が、この曲の内容を凝縮しているといっても良いです。
もう全曲通してこんな感じ。
んでもってときに愚痴っぽくなったり、ときに激昂したり、静かに瞑想したり、行進曲調になったりします。
ヴァインベルク自身が戦争についてどのような「記憶」を持っていたかを思うと・・・・(親兄弟は全員殺され、自分は九死に一生を体験してます)。
力作・大作であると同時に、真剣に聴くとかなり疲れる曲です。

なおこの曲は後期ヴァインベルクには珍しく、強奏で怒りをぶつけるように終わります。
交響曲でも息絶えるように弱音で閉じることを好むのがヴァインベルクなのですが。

現在入手可能なCDは、上にあげたフェドセーエフ指揮/ウィーン交響楽団のもの(演奏時間53分)。
ただこれ、上品と言えば聞こえは良いですが、ちょっとおとなしすぎる感があります。
以前オリンピア・レーベルから出ていた、やはりフェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団のCD(初演時のライヴ)でこの曲を知ったものとしては、
少々物足りません(こちらは演奏時間48分)。
というか同じ指揮者とは思えないくらいです。
初演時の凶悪で不穏で凍えるような演奏のほうが絶対良いんですけど!

(2014.7.30.)

ヴァインベルク:交響曲第17番「記憶」(ランデ指揮)



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