ヴァインベルク/交響曲第6番ほか
(ウラディミール・ランデ指揮 サンクト・ペテルブルグ交響楽団)




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HMV : Weinberg/Symphony No.6 icon

Tower@jp : Weinberg: Symphony No.6


今日は金環日食が観測できるということで、朝から一家で空を見上げました。
滅多に観られるものではないですから、しかとこの目に焼き付けて、孫子の代まで伝えねば!(←大げさ)
互いに日食グラスを奪い合いながら、天体ショーを満喫しました(←人数分用意しとけよ)

 次に私が住む香川県で金環日食がみられるのは、2095年11月27日だとか。
 今から楽しみですね〜(←何歳まで生きる気だ)


さて、CDはたてつづけに出るのに、相変わらずマイナーな
モイセイ・ヴァインベルク(ミエチスワフ・ヴァインベルク)
(1919〜1996)。
今年のル・フォル・ジョルネ・オ・ジャポンも、ロシア音楽がテーマでしたが、
ヴァインベルクの作品は、なにか演奏されましたでしょうか。

ところが今回ナクソスから、二十数曲ある交響曲の中でも屈指の名作と言われる
「交響曲第6番」がリリースされました!

つい先日、NeosからWeinberg Edition Vol. 1として、フェドセーエフのCDが出たばかりなんですけど!

なにしろナクソスからのリリースですからねえ、
これでヴァインベルクも一気にメジャーに・・・・・・・・なるわけないわな、どーせ。


最初に収録されているのは「モルダヴィアの主題による狂詩曲」(1949)
物憂い嘆きの歌から始まり、後半は民謡風の主題で能天気に狂騒的に盛り上がる曲です。
これは1948年の「ジダーノフ批判」をうけて震え上がったヴァインベルクが、
体制のお気に召すような作品を書こうとした、いわゆる「強制された歓喜」作品。
パーっと派手に盛り上がってスカッとする曲ではありますが・・・。


メインの「交響曲第6番」(1963)は、スターリンも死去して10年、「雪解け」の時期の力作。
初演を聴いたショスタコーヴィチが「大傑作だ!」と手放しで絶賛したことは一部で有名です。
曲に関しては、以前コンドラシン盤をご紹介した時の記事を参照していただければ幸いです。

管弦楽プラス児童合唱という特殊な編成、全5楽章47分の大交響曲ですが、
このランデ指揮のナクソス盤、かなり質が高いです。
ライヴ録音であるフェドセーエフのNeos盤より、上手いんじゃなかろうか。
第3楽章スケルツォも、かなり達者な演奏です。
もうちょっと凶悪というか悪魔的なフレイバーが加わるとさらに素敵なんですが。

 交響曲第6番・第3楽章(このCDの演奏ではありません)
 

第2,4,5楽章に登場する児童合唱の不気味な透明感、
ゆっくりした楽章でのねばりつくような音の絡み合い、
すべて震えがくるほどに美しいです。
そう、この演奏には繊細な美しさがありますね。

個人的には凶暴で破天荒なコンドラシン盤が、刷り込みということもあり好みですが、
冷静に聴くとあまりにも破れかぶれすぎる気も(でも名演奏!)。
入手しやすさ、録音の優秀さ、価格など総合的に考えると、
いま、ヴァインベルク「交響曲第6番」に関しては、むしろこのランデ盤のほうがファースト・チョイスかもしれません。

(2012.5.21.)


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