ヴァインベルグ/交響曲第4番ほか(CHANDOS CHAN 10237)
Weinberg(Vainberg)/Symphony N0.4
(フムラ指揮 ポーランド国立放送交響楽団)



<曲目>
交響曲第4番 作品61(1957)
モルダヴィアの主題による狂詩曲 作品47(1949)
シンフォニエッタ第2番 作品74(1960)

Amazon.co.jp. : Weinberg: Symphonies, Vol. 2

HMV : ヴァインベルグ/交響曲第4番 icon

Tower@jp : Weinberg: Symphonies Vol 2 / Chmura, et al


シャンドス・レーベルから、ヴァインベルグの交響曲シリーズ、第2弾が発売に!!
いやー、本当に出たんですね。 第1弾限りかと危ぶんでいたのですが。
ぜひとも、初の交響曲全集めざして頑張ってほしいものです。
ちなみにヴァインベルグの交響曲は第19番まであります。 (むむむ、無理だあ・・・)

さて今回の「交響曲第4番」は、全4楽章30分程度のコンパクトな作品です。
いきなり攻撃的に突進する第1楽章、ミステリアスな夜の雰囲気の第2楽章、
哀愁と諧謔が交錯するアダージョの第3楽章、そして市場の喧騒を思わせるにぎやかなフィナーレ。
ショスタコーヴィチの第9交響曲を思わせる古典的なまとまりの中に、独自の音楽世界を構築しています。
第5番第6番と比べると、スケールが小さいことは否めませんが、がっちりと引き締まった、筋肉質で中身の濃い交響曲です。

 ヴァインベルク/交響曲第4番・第1楽章
 

次の「モルダヴィアの主題による狂詩曲」は、大変親しみやすい曲。
暗く幻想的な序奏から徐々に盛り上がり、狂騒的なクライマックスへ。
解説によるとこの曲は、スターリンの粛清から何とか逃れようとした作曲者が、一生懸命派手で明るい曲を書いたものだとか。 
そう思って聴くと、曲調とは裏腹に必死の叫びも感じられるようで・・・なんだか鬼気迫ります。
皮肉なことにヴァインベルグは、1953年、この狂詩曲のピアノとヴァイオリンのためのヴァージョンを、
モスクワ音楽院でオイストラフと初演した直後に、当局によって逮捕されてしまいます。
逮捕後の顛末については、こちらをご参照ください → クリック

 ヴァインベルク/モルダヴィアの主題による狂詩曲
 

弦楽とティンパニのための「シンフォニエッタ第2番」は、4楽章17分程度の短い作品です。
勇壮で悲劇的な第1楽章の素晴らしい推進力!
第2楽章アレグレットのひかえめな諧謔と優美さ。
第3楽章アダージョからそのまま続く第4楽章は、ひそやかに謎めいたアンダンティーノで静かに幻想的に終わる、ヴァインベルグ独特の音楽。
これは慣れないと、キツネにつままれ感がなきにしもですが、夢幻の野をひとり彷徨うような彼の音世界は、
いったんはまると病み付きになるのであります。

 ヴァインベルク/シンフォニエッタ第2番・第1楽章
 

(04.11.21.記)


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