ヴァインベルク/交響曲第2番・室内交響曲第2番
(スヴェドルンド指揮 ウメオ交響楽団)


Amazon.co.jp : Weinberg: Symphony No. 2; Chamber Symphony No. 2

HMV : ヴァインベルク/交響曲第2番&室内交響曲第2番

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今日気がついたのですが、
ことしは、偏愛するマイナー作曲家のひとり、モイセイ・ヴァインベルク(ミェチスワフ・ヴァインベルク)(1919〜1996)の
生誕90年のメモリアル・イヤーでありましたっ!(←もう八月だぞ)

われわれ「ヴァインベルク普及促進委員会」としては、今年も部屋に引きこもってヴァインベルクの曲を聴きまくろうではありませんか!(←それでは普及しません)

そういえば、「室内交響曲第1&4番」につづいて、またまたヴァインベルクのCDが安く再発されたのもメモリアル・イヤーゆえでしょうか?(←多分違う)

今回発売されたのは
交響曲第2番(1946)と、室内交響曲第2番(1987)。
40年も間があいている2作品ですが、交響曲第2番弦楽合奏のため、室内交響曲第2番弦楽合奏とティンパニのため。
よく似た編成の曲をまとめた、うまいカップリングです。
そしてまた、どちらも良い曲なんですわこれがっ!


交響曲第2番作品30
第1楽章は、田園風景のように爽やか&叙情的に始まります。
美しいメロディですが、ところどころ混入される不協和音が印象的。
独奏ヴァイオリンがメランコリックに歌い、展開部は元気もりもりに盛り上がります。
若い頃の作品ですが、上滑りしたところのない、堂々たる交響曲です。

 

第2楽章は、雄大な夜明けの風景のようにはじまるアダージョ。
しだいに幻想的な世界が展開されてゆきます。
妖しい美しさを持つ楽章。

第3楽章フィナーレ。
なめらかなメロディ、はじけるピチカート、躍動するリズム、くるくるとめまぐるしく表情を変える曲想に、想像力を刺激されます。
初めて聴いたときは興奮しました。
「ショスターヴィチよりスゴイかも!」と思いました。
だまされたと思って聴いてみていただきたいです。
「よくもだましたなー」と思われたらゴメンナサイ。


室内交響曲第2番 作品147
第1楽章冒頭から緊張感にあふれています。
威嚇するようなティンパニの響き、激しく悲愴な主題メロディ、いきなり持っていかれます。
美しく歌う第2主題との対比もあざやか。
老境に達した天才作曲家の円熟の技を存分に味わえる、迫力あるソナタ形式の楽章です。

 

第2楽章はさびしげで空虚なメヌエット。
偽古典的でゆがんだ響きは、シュニトケを連想させます。
シンプルでありながらひねくれています。 
こういう曲、かなり好きです。

最後の第3楽章は、なんとアンダンテ・ソステヌート
フィナーレにゆっくりした楽章を持ってくることを、ヴァインベルクはよくやります。
ユニゾンで奏される重々しい冒頭主題、慰めるようなロマンティックな副主題(2分30秒すぎ)による、ソナタ形式風の深遠でスケールの大きな音楽。
ラストは、荒野をひとり行くさすらい人の後姿を見るように静かに消えていく・・・・・・と思いきやティンパニ一閃!

うーん、「やっぱりショスタコーヴィチよりスゴイかも!」と思っちゃいます(ホントよ)


(09.8.8.)



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