ヴァインベルク/交響曲第12番「D・ショスタコーヴィチの思い出に」ほか
(ウラディミール・ランデ 指揮 サンクトペテルブルク交響楽団)



Amazon.co.jp : ヴァインベルク:交響曲 第12番「D.ショスタコーヴィチへの思い出に」 他

Tower@jp : ヴァインベルク/交響曲第12番「ショスタコーヴィチの思い出に」

HMV : Weinberg/Symphony No.12 icon


どうやら春本番がやってきたようです。
このところもう・・・・・・眼がかゆいかゆい。
抗アレルギー剤の目薬が手放せません。
なぜかくしゃみは出ないのです、ゲップは出ますけど(←それは食べ過ぎ)。
とにかく目がかゆい。
今年の花粉は例年以上に攻撃的です。


さて、前回エントリーに続いてまたまたヴァインベルク
(たぶん)初の2回連続ヴァインベルク
当HPには、ヴァインベルクを取り上げると、もともと少ないアクセス数がさらに落ち込むという不思議な法則があります。
2回連続で取り上げると、どうなるでしょうか。
滅びてしまうでしょうか、このHP?
どきどき。

 ミェチフワフ・ヴァインベルク/交響曲第12番「D・ショスタコーヴィチの思い出に」(1976)

タイトル通り、恩人であり親友であり師でもあったドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906〜1975)を追悼した交響曲。
1時間近い大作です。
とにかく長い・・・・・・ですが、親しい友に捧げる心からの弔辞のようなものですから
我慢して聴いてあげるのが礼儀というものです(←我慢するんかい!)。
 

冒頭の主題はたくましく、雄渾で、どこかユーモラスでもあります。
音で表現したショスタコーヴィチの肖像でしょうか。
静謐な第2主題も、いかにもショスタコーヴィチ風
もともと作風の似ている二人ではありますが、ここはやはり「いつもより多めに似せております」なんでしょうね。

第2楽章、ショスタコーヴィチ風スケルツォ。
つぎつぎと様々な楽想が登場する、めまぐるしいけど盛りだくさんな楽章。
華麗なオーケストレーションに魅了されます。
ショスタコーヴィチに劣らない見事な手腕を見せてくれるヴァインベルクです。

第3楽章は、弦の響きも透明な、室内楽的アダージョ。
ショスタコーヴィチ・交響曲第5番の第3楽章を連想します。
個人的にはこの交響曲の白眉ではないかと思います。
夜の空気を感じさせる、密やかな美しさ、実に好み。

アタッカで続く第4楽章アレグロは、つぶやくようなマリンバのフレーズが印象的。
「終楽章を意地でも盛り上げない」ことは、ヴァインベルクのひとつのスタイルですが、この曲も例外でなく、ほとんど弱音でささやくよう。
はじめてヴァインベルクを聴かれるかたは「これアレグロだよね?」「フィナーレだよね?!」と、戸惑われることでしょう。
強奏で力強い箇所も多少ありますが(印象として全体の2割くらい)、結局静かに、瞑想的に、つぶやくように、消え入るように、息絶えるように曲を閉じます。


「偉大な作曲家をともに追悼しよう」・・・と思うよりも「変な曲を聴いた」という印象が勝り、ヴァインベルクの面目躍如(?)。
この奇妙なフィナーレに拒否反応を起こさないかどうかが、評価の分かれ目ですが、私的にはたいへん充実した、傑作交響曲ではないかと。

(2014.3.21.)


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