ミャスコフスキー&ヴァインベルグ/ヴァイオリン協奏曲
(イリヤ・グリューベルト独奏、ヤブロンスキ指揮、ロシアン・フィルハーモニック)
(NAXOS 8.557194)



Amazon.co.jp : Myaskovsky, Vainberg: Violin Concertos

HMV : ミャスコフスキー、ヴァインベルグ/Violin Concerto

Tower@jp : VIOLIN CTO/VIOLIN CTO:MYASKOVSKY/VAINBER

またかという感じですが、はい、またです。 ヴァインベルグです。
なんと、ついにあのナクソスから、ヴァインベルグの作品がリリースされましたっ!!
う、うれしい・・・。 これでヴァインベルグもメジャーですね、スターですね、巨匠ですね。

曲は「ヴァイオリン協奏曲ト短調 作品67」
感激の涙を目幅で濁流のように放出しながら聴き始めたと思いねえ。
出だしはダイナミック、元気があっていいなあ・・・
しかし、あれ・・・? なんか単調。
全4楽章、手堅くまとめられてはいるのですが、ヴァインベルグの作品としてはやや表面的か。
いえ、決して駄作ではありません。
前傾姿勢で突進する野獣のような第1楽章アレグロ・モルト、くねくねと踊る軟体動物のような第2楽章アレグロ・アニマート、
瞑想中の名僧が迷走してるような屈折した第3楽章アダージョ、
そして一転、能天気に突き抜けるマーチ風の第4楽章アレグロ・リソルート。
ショスタコーヴィチの影響を感じさせながら、ヴァインベルグ印もあちこちにペッタリ押された個性的な音楽なのですが、どこかインパクトに欠けるような。
聴きやすくて、悪い曲じゃないですが、これをヴァインベルグの代表作と思われてはちょっと困ります。
ヴァインベルクの真価は決してこんなもんじゃないんだからねっ!

 ヴァインベルク/ヴァイオリン協奏曲・第1楽章
 

 ヴァインベルク/ヴァイオリン協奏曲・第4楽章
 

むしろ同時収録のミャスコフスキー(1881〜1950)のヴァイオリン協奏曲のほうが聴きどころ多いです。
20分にも及ぶ第1楽章の悲劇的で緊張感に満ちていること、いい曲です。
聴きながら「マスターピース」という言葉が頭をよぎるこの作品、1938年作曲ですが、ブラームスやチャイコフスキーと同時代のよう。ロマン派全開。
繊細さに欠けるきらいはありますが、ひたすらロマンティックで威風堂々、コケオドシ的スケールの大きさを存分に感じさせてくれます(ほめとるのか?)。
ミャスコフスキーさん、27曲あるという交響曲は、2〜3曲聴いたもののどうもピンと来なかったのですが、協奏曲はなかなか良いではありませんか。 
といっても他には「チェロ協奏曲」しか書いてないそうですが。

 ミャスコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
 

結果的に私にとっては値段以上に楽しめる1枚ではありました。

(04.2.11.記)

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