<曲目>
ヴァインベルク/チェロ・ソナタ第1番
チェロ・ソナタ第2番
無伴奏チェロ・ソナタ第1番
無伴奏チェロ・ソナタ第3番
こ、これはどうしたことだっ!
信じられない・・・。
先日、ミェチフワフ・ヴァインベルク(1919〜1996)のチェロ・ソナタのCDをご紹介したと思ったら、
なんとナクソスから、またしてもヴァインベルクのチェロ・ソナタがリリースされましたっ!
いやー、ホントにどうしたんでしょう。
よっぽど弾く曲がないんでしょうかね、このヤブロンスキーって人も。(←コラコラ)
それともヴァインベルク氏、単なる「ショスタコーヴィチの真似っこちゃん」から、いつの間にか人気作曲家に成り上ったのか?
偉くなったもんだべ・・・・・オッチャンは嬉しいよ。
さてこのナクソス盤、2曲のチェロ・ソナタ+無伴奏ソナタ第1番 という、先発のシャウシェン/スドビン盤と同じ曲目に加え、
無伴奏チェロ・ソナタ第3番も収録するというサービスぶり。
ナクソス価格でここまで完全にぶつけてこられると、先行盤はつらいものがありますね。。。。
チェロ・ソナタ第1番・第2楽章 ウン・ポコ・モデラート (この楽章、カッコイイわあ)
演奏は、録音のせいかもしれませんが、先行盤よりもロマンティックで柔らかいイメージに仕上がっています。
ただ第1番の第2楽章では、リュウ=シン・ニのピアノがちょっともたつき気味です・・・。 難曲ですものね。
「切れ味」「鮮やかな技巧」という面では、以前ご紹介したシャウシェン/スドビン盤のほうが一枚上手ですが、
ヤブロンスキーのチェロはふくよかによく鳴ってるような気がします。
チェロ・ソナタ第2番・第1楽章 モデラート (和やかで落ち着いたチェロの歌)
ロストロポーヴィチに献呈された無伴奏チェロ・ソナタ第3番(1971)は、23分もかかる大曲。
幅広く朗々と歌う第一楽章、軽やかなスケルツォの第二楽章、
哀しげな歌が瞑想的に流れてゆく第三楽章、うごめく無窮動のような不思議な味わいの第四楽章。
チェロ好きには聴き逃せない名曲です。
第1楽章
(10.5.27.)
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