ヴァインベルク/弦楽四重奏曲集・第6集
(ダネル・カルテット)




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Tower@jp : Weinberg: String Quartets Vol.6

<曲目>
弦楽四重奏曲第2番 作品3/145
弦楽四重奏曲第12番 作品103
弦楽四重奏曲第17番 作品146


7月16日は、娘たちが通う高校の野球部の、夏の大会第一戦。
次女(高一)は生徒会に所属しているので、暑いなか応援に駆り出されました。
本人は基本的に野球好きなので良いのですが、心配は熱中症
帽子、ぬれタオル、麦茶、スポーツドリンクで完全武装。
本人は「重い〜」「かえってバテる」と言いながら出てゆきました。

結果、見事に勝って2回戦にコマを進めたそうです、めでたい!
娘も熱中症にならず、「面白い試合だった」と言いながら無事帰ってきました、これもめでたい!
しかし、次の試合も炎天下の中、応援しに行くのかと思うと心配です。

 まさか甲子園まで行っちゃったりすることはないわな・・・(ないない)。


さて、ダネル・カルテットによるモイセイ(ミエチスワフ)ヴァインベルク(1919〜1996)の弦楽四重奏曲全集が、
第6集をもって完結しました(全17曲)。これもめでたい!
私もヴァインベルク・ファンのはしくれとして、新譜が出るたびに購入していたのですが、とにかくどれも

 地味で暗い・・・

どのCDもなかなか最後まで聴きとおせないのですよ。

交響曲ならそんなことはないし、他の作曲家の弦楽四重奏曲もここまでではないので、私とヴァインベルクの弦楽四重奏曲の相性がすこぶる悪いとしか思えません
(ヴァインベルク・ファンの看板下ろすべきですかね)。

しかし、1枚も取り上げないのもなあ、と思いながら最後の第6集を聴いてみますと、これがなかなか良いじゃありませんか!
はじめて最後まで聴き通せたじゃありませんか!!(←レベル低い)
やれうれしやとご紹介させていただきます。


弦楽四重奏曲第2番作品3/145は、そもそも1940年の作品。
ただし1986年に改作のうえ、弦楽合奏のための「室内交響曲第1番」として、
新たに「作品145」」という番号を与えられました。
このディスクではその改作版を弦楽四重奏で演奏しています。
優雅で活発なセレナード風の音楽。
暗くありません、楽しく聴けます、よかったよかった。
ただ、どうせ聴くなら弦楽合奏ヴァージョンのほうが、ダイナミックで迫力もあっておすすめ・・・って、コラコラ。

 ヴァインベルク/弦楽四重奏曲第2番・第4楽章
 


第12番 作品103(1969)は、厳しくも激しい、30分を超える大曲。
かなりの部分が無調で、ときどき印象的なメロディがふっと顔を出します。
第1楽章レント→第2楽章アレグレット→第3楽章プレストと、だんだん速く激しくなってゆき、最後の第4楽章は13分の長大なモデラート。
迷宮をさまようような謎めいた雰囲気に呑みこまれます。
この第12番、かなりの名曲・傑作・自信作とお見受けしました。
本CDの白眉であります。
でも実演で聴いたら寝そう。


第17番 作品146(1986)は、ヴァインベルク最後の弦楽四重奏曲
4楽章合わせてわずか16分と短く、ヴァインベルクにしては超明るい曲です(あくまでヴァインベルクにしては)
第1楽章は古典的で平明、のびやかでうららかです。
第2,3楽章はともにゆっくりした楽章ですが、不安な感じではなく落ち着いた雰囲気(ヴァインベルクらしくないなあ)
第4楽章の終わりで、曲頭の主題が再現し、賑やかに曲を閉じます。

 ヴァインベルク:弦楽四重奏曲第17番・第1楽章
 

ヴァインベルク全17曲の四重奏曲のラストが、こんなに明るかったなんて!
ちょっとびっくりしました。
ショスタコーヴィチの最後の四重奏曲(第15番)は、たしか死ぬように暗く終わっていたはず。
ヴァインベルク、この頃なにかいいことでもあったのでしょうか?
よかったねえ、ミエチスワフ・・・(←勝手に決めつけています)
ちょっと嬉しくなりました、めでたい!

(2012.7.17.)


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