ランゴー/交響曲第2番「春の目覚め」、第3番「若さの奔流」
(トーマス・ダウスゴー指揮 デンマーク国立交響楽団 ほか)
(2006年録音)



Amazon.co.jp : Rued Langgaard: Symphonies Nos. 2 & 3

HMV : Langgaard Symphonies 2&3icon

Tower@jp : Langgaard: Symphonies No.2 "Awakening of Spring"BVN.53, No.3 "The Flush of Youth


親分:ランゴーの新しいCDが出たぞっ!

ガラッ八:久々の新作でやんすねー、「怒りのアフガン」はカッコ良かったなあー。

親:「ランボー」じゃねえっ!

八:「幻影城」が復刻されたんでしたっけ。

親:「乱歩」じゃねえっ! というかそんなマニアックな話だれもわからんし。
  ルーズ・ランゴーRued Langgaard(1893〜1952)、デンマークが生んだ孤高の天才作曲家の話だっ!

八:マニアックさではそのほうが上ですってば。
  ランゴー・・・、そういえばいつだったかここの管理人が聴いてたような・・・。

親:いままでに「交響曲第1番」「天空の音楽」をとりあげているな。
  今回は、交響曲第2番と3番を収録したCDだ。さっそく聴いてみるぞ。

  ランゴー:交響曲第第2番「春の目覚め」・第1楽章
 

八:賑やかで派手な曲ですねえ。

親:交響曲第2番「春の目覚め」(1912〜14)は、19歳から20歳にかけて作曲されている。
  マーラーR・シュトラウスを足して二で割ってワグナーを振りかけたようなゴージャスな響きの力作だ。
  悪く言えば彼らのマネだけど、これほどハイレベルな模倣はそうあるものじゃない。
  むしろ後期ロマン派音楽の正当にして最高の後継者と呼ぶべきかもしれん。

八:とても未成年の書いた曲とは思えませんねぇ。

親:若さはじける明るく堂々とした第1楽章、おだやかに満ち足りた気分の第2楽章、
  そして最後の第3楽章ではソプラノ独唱が春の喜びを歌う。
  ランゴーの天才ぶりがストレートに発揮された素晴らしい交響曲だ。

八:ムツカシイことはわかりやせんが、あっしもいい曲だと思うでやんす。

親:次の交響曲第3番「若さの奔流」(1916)は・・・。

八:ピアノがずいぶん目立ってますねえ。

 ランゴー:交響曲第3番「若さの奔流」・第1楽章
 

親:というか、これは完璧にピアノ協奏曲だ。 ピアノ協奏曲以外の何物でもない。
  急ー緩ー急の3楽章で、両端楽章はソナタ形式、カデンツァまでついている。

八:ピアノ協奏曲を書いておきながら、「いやこれは交響曲だ」と突っ張ってみせる、
  そういうところが「若さの奔流」なんでしょうかね。

親:べつにそういう意味ではないと思うが・・・。
  この曲、手法的には第2番よりさかのぼって、前期〜中期ロマン派風。
  シューマン、メンデルスゾーンや、デンマークの偉大な先人ゲーゼに似た雰囲気だな。
  まったく器用な作曲家だ。

八:ゲーゼって名前、聞いたことありますねえ。

親:この忘れんぼが! いつだったかえらく気に入っていたじゃねえか!
  そういえば、ゲーゼの交響曲第5番は、ピアノ独奏付きだったな。 ランゴーは意識していたのかな。
  明るい両端楽章に対して、第2楽章が葬送行進曲風というのも面白い。

八:でもそれほど深刻じゃないでやんす。

親:あと、第3楽章のクライマックスではなんと歌詞のない合唱が登場する。

八:おおー、合唱付のピアノ協奏曲ですかぁ。 珍しいでやんす。

親:男声合唱がフィーチャーされている曲としては、ブゾーニのピアノ協奏曲があるな。
  ところがこの曲はなんと、混声合唱を要求している。
  若いのになんという偉そうなヤツだ!
  さすがに合唱は、省いても可らしいが、このCDではちゃんとデンマーク国立合唱団を起用している。

八:おおー、これは盛り上がりますねえ。 楽しい曲でやんした。

親:このCD、ハイブリッドSACDということで、普通のCDプレイヤーでもかかるはずなんだが、
  アマゾンでは「注意: SACDの互換機が必要です 」なんて書いてあって、うちのCDプレイヤーで聴けるかどうかちょっとハラハラしたぜ。

八:親分のCDプレイヤーは年代物ですからねえ。 古い物が好きなんですねえ。

親:好きで使ってるんじゃないわい!!

(08.2.9.)


 ランゴー:交響曲第3番「若さの奔流」・第3楽章 (合唱付きです)
 



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