ニルス・ゲーゼ/演奏会用序曲第3番、
交響曲第7番&第4番

(ホグウッド指揮 デンマーク国立交響楽団)
(Chandos CHAN9957)



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ガラッ八:親分こんちわ〜。 おや今日は何の音楽を聴いてるんで?

親分:デンマークの作曲家、ニルス・ゲーゼ(1817〜1890)の曲だ。
   こないだ、このHPの管理人が、交響曲第1番と第5番のCDを楽しそうに聴いてただろ。
   これは第7番と第4番を収録したCDだ。

八:ここの管理人、最近デンマークの作曲家を良く聴いてますね。

親:デンマークがどこにあるかも知らねえくせになあ、はっはっはっ (・・・知っとるわい!)

八:ゲーゼって、メンデルスゾーンの弟子みたいなヒトなんですね。

親:うむ、しかし最初に収められている「演奏会用序曲第3番ハ長調」(1846)は、
  メンデルスゾーンというよりは、若いころのベートーヴェンみたいだな。 元気があって好みだぜ。

八:つぎの交響曲第7番ヘ長調(1864)は、爽やかでハツラツ、とってもハッピーな曲ですね。

 ゲーゼ:交響曲第7番・第1楽章
 

親:ブラームスを、軽く明るくしたみたいな音楽だな。
  ゲーゼはシューマンと親しかったから、ブラームスとも知リ合いだったはずだ。
  とはいえ、ゲーゼはブラームスよりずっと年上、ブラームスが交響曲第1番を発表するのはまだ10年以上先だ(1876年)。

八:ゲーゼがブラームスの真似をしたわけじゃないんですね。

親:この曲はライプツィヒとコペンハーゲンでほぼ同時に初演されたそうだ。
  当時、デンマークとプロイセンは戦争状態だったんだが、
  ゲーゼはあえて、「この曲は戦争や政治とは関係ありません」と述べている。
  ま、それは聴けばわかるが・・・とにかく、純粋に音楽として楽しんでほしかったんだろうな。

八:社会情勢とか、自分の苦悩を、作品に盛り込むタイプじゃなかったんですね。

親:交響曲第4番変ロ長調(1850)も、ロマンティックで明るい曲だな。
  師匠であるメンデルスゾーン風だが、完成度は高く、師匠と比べても聴き劣りしない。
  こないだ管理人が聴いてたCDは、短調作品主体だったが、このCDはすべて長調、ハッピーな1枚だ。

  ゲーゼ:交響曲第4番・第1楽章
 

八:素直にすーっと耳に入ってきて、とっても優しい音楽でやんす。
  春の草原を渡るそよ風のよう・・・。 ああ、あっしって詩人だなあ。
  ストレスの多い生活をしているので、心が慰められるでやんす。

親:誰がストレスが多いって〜!? この極楽トンボがっ!

八:まあそれはそれとして、あっしは決めやした。 この人の交響曲、全部そろえます。 で、何曲あるんで?

親:全部で8曲だが・・・、珍しいな、おめえがクラシックのCDを買おうなんて。 本気かい?

八:そりゃあもう! 本気と書いてマジ運命と書いてさだめ永遠と書いてとわ、あなたと私でトワエモワでさあ!

親:・・・わけわからんわっ!

八:そういうわけで親分、これからCD買いに行ってきますんで、お金ください。

親:自分で買えー!!

(06.9.1.)


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