バッハ/無伴奏チェロ組曲
(ヨーヨー・マ 1994〜97録音)
Amazon.co.jp : バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
Tower@jp : Yo-Yo Ma/Bach: Solo Cello Suites
相変わらずチェロの練習を続けております。
毎日、短時間でも楽器に触ることが、とりあえずの目標。
週に1〜2日、どうしても弾けない日はありますが、ほぼ達成できてる感じ。
これもある意味、TVのチャンネル権やパソコン権を娘たちが握っているおかげ。
「することないからチェロでも弾くか」と思わせてくれます。
ありがたいことです!
と、なにごとにも感謝の心を忘れない私は思うのであります。
そしてなんと最近、無伴奏チェロ組曲第1番がどうにかこうにか、
つっかえつっかえ、間違えながらも最初から最後まで通して弾けるようになりました(←そういうのは「通して」とは言わないのでは?)。
注意深く聴けば、バッハの無伴奏チェロ組曲に聞こえないこともないという水準にまで到達したのです!
う、嬉しい・・・・・・。
もちろん、聴く人を感動させるような演奏はできません。
でもちょっと気分悪くさせることはできます。
絶対音感を持つ娘が「頭が痛くなるわ!」と怒鳴り込んできます。
これぞ「音楽の力」ですね!(←違う)。
ますます精進したいと思います。
さて、そんなこんなでバッハの無伴奏チェロ組曲、以前にもましてよく聴いてます。
すこし前に、ビルスマの録音をご紹介しました。
あれも素晴らしいですが、最近のお気に入りは
ヨーヨー・マの新しいほうの録音。
素直でおおらか、のびやかでロマンティックな演奏です。
奇をてらったところはなく、テンポはややゆっくり、装飾音も控えめで、楽譜通りに素直に弾いてくれます。
学習者にはこれが嬉しい(ただしピッチは低目)。
そして深くて艶のあるチェロの音!
こってりしていながら清澄な音!
キレーな音が出るもんだべなあ、チェロってのは。
私が弾いてるのはきっと別の何かなんだな。
決して事件など起こりませんし、妙な揺らぎもハイテンションなノリもありません。
スリルや刺激には乏しいですが、凛とした格調を保ち、長く聴いても飽きがきません。
スケールが大きい、というより包容力のある演奏。
「安心で安定」 「正統かつ王道」 「規範にして模範」
といった言葉が頭に浮かびます。
この演奏をお手本にしながら練習して、もっとうまくなりたいものです。
そしていつか、ヨーヨー・マとはいかないまでも、
「あなたのチェロ、マーマーヨ!」
くらいは言ってもらえるようになりたいものです。
第3番 プレリュード
(2012.2.15.)
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