バッハ/無伴奏チェロ組曲(ギター版)
(アンドレアス・フォン・ヴァンゲンハイム独奏)



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チェロの練習、相も変わらず細々と続けております。
いま取り組んでいるのは、バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番
泣けてくるほど難しいです、おろろ〜ん。

第2番は6つの曲で構成されていて、どれも難しいのですが、
これぞ最難関! ラスボス認定! と言いたいのが、第5曲「メヌエット」です!


  バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番・メヌエット
  

単純な曲に聴こえるかもしれませんが、あちこちに出てくる重音がどれもこれも非常に押さえにくいのです。

 「この指は伸ばして、こっちの指を思い切りひん曲げて・・・」

左手でどうにか弦を押さえ、一音弾いたら、すぐに手の形を変えて

 「今度はこの指をぐいっと曲げて、こっちの指は精一杯伸ばす!」

次の音を弾かなくちゃなりません。
こりゃ大変です。
左手の指は、がばっと開いたり、ぐいっと曲げたり、弦の上を滑ったり・・・、もう筋肉つりそう。
毎日のように、今まで想像したこともない奇妙な体位を要求される左手の苦痛・屈辱はいかばかりか。

 「ご主人様、ご無体なことを〜」

左手の悲鳴が聞えるようです。 許せ。

しかし、左手が難しいなんて言ってるのは、まだまだヒヨッコの初心者なんだそうで・・・。
さらに難しいのはボウイング、つまり右手による弓のコントロール。
はあ・・・・・・ビブラートもかけられない私にとっては遥か彼方、水平線の向こうの世界です。
いつの日か、たどりつけるだろうか・・・?


なんだか気が滅入って来たので、今日はチェロは聴きたくないぞ。
無伴奏チェロ組曲をギターで弾いたものを聴きましょう(←結局そこから離れられんのかい!)

 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番(ギター版 プレリュード)(このCDの演奏ではありません)
 

 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番(ギター版 アルマンド)
 

いいですねー、ギターの音、さわやかで涼しげで。
チェロのための曲をギターで弾くには、様々な苦労があるのでしょうが、そんなことは微塵も感じさせない軽やかさ、透明感。
丁寧な演奏ぶりに好感です。
これ聴くと、チェロって暑苦しい楽器だなあと思います。

音域の関係でしょうか、どの曲も5度高く移調されています。
でも、自慢じゃないけど絶対音感の無い私はまったく違和感なく聴けます、平気です。

・・・聴いてると優雅な気持ちになってきました。
まだろくに弾いてないけど、今日はもう練習やーめたっと。(←コラコラ)

(2012.11.26.)


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