サン=サーンス/クリスマス・オラトリオ
(マルティン・フレーミヒ指揮 ドレスデン・フィルハーモニー ほか 1987年)



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2021年12月16日は、カミーユ・サン=サーンス(1835〜1921)の100回目の命日でした。
偉大な作曲家の没後100年のアニバーサリー・イヤーが間もなく終わります(あまり盛り上がらなかったけど)。
クリスマスも間近なこの時期にサン=サーンスを偲んで聴くならこれです。

 クリスマス・オラトリオ 作品12 (1858)

え、サン=サーンスのクリスマス・オラトリオ? バッハじゃなくて? と思われるかもしれませんが、
じつはこの曲、クリスマス・オラトリオ界の隠れた名曲なのです(←分野狭っ)。
30分余りと手ごろな長さなのも良いですね(バッハのは長い・・・)。


オルガンに導かれて弦がやわらかく歌いだす「前奏曲」からして、なんですかこの美しさは。
シンプルですが、いかにも和やかなクリスマスの雰囲気が漂います。
暖炉の前に立つツリーが見えます、雪の中をソリが走るのが見えます、見える、ワシには見えるっ!
これはもう定番曲としてクリスマスに世界中で聴かれるべきではないでしょうか(←大げさ)。

 第1曲「前奏曲」
 

第5曲「二重唱」ではハープに乗ってソプラノが澄んだ歌を聴かせ、バリトンがやさしく答え、途中からオルガンも加わります。
もう反則的な麗しさです、天国にBGMが流れているとしたらこんな感じでしょう。
オルガンとハープのみで管弦楽は沈黙、透明感が際立ちます。
フォーレは「レクイエム」作曲にあたってこの曲を参考にしたと言われています。

 

第6曲「合唱」をはさんで、第7曲は「三重唱」、第8曲は「四重唱」、第9曲は「五重唱と合唱」とだんだん増えてゆき、第10曲「合唱」で幕を閉じます。

第8曲「四重唱」は優雅な「ハレルヤ」、メロウな響きの快感にオッサンの胸もときめきます(←きもい)。

 

第9曲「五重唱と合唱」では「前奏曲」のメロディが再現、なつかしい人に再会したかのようなシアワセな気分になります。
ここでも合唱が「ハレルヤ!」と歌い上げます。

 

第10曲「合唱」で晴れやかにクリスマス気分を盛り上げ、全曲を閉じます。
この曲もハレルヤ連呼してます、ハレルヤ率高いな。

 

クリスマスの時期にぴったり、心がほっこり暖かくなります。
ハープが天国的な効果を上げています。
サン=サーンスには隠れた名曲が本当に多いですねえ。

(2021.12.19.)


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