Tower@jp :サン=サーンス: ピアノ協奏曲全集, 七重奏曲
Amazon.co.jp : Saint-Saens Complete Piano Concertos
うわー!
信じられないことが起こってしまいました!!
中学・吹奏楽コンクール県大会で、うちの次女(中2)の吹奏楽部が、なんと最優秀賞を取ってしまいました!
つまり、県で1位!
し、信じられん・・・。
まあでも、起こってしまったことは仕方がありません(←仕方ないんか?!)
・・・次の四国大会に向けて、まだまだ地獄の練習の日々が続きます・・・。
実はですねー、夏休みに入ってから、土日もなしで朝から夕方まで練習、弁当が必要なので、ニョウボは毎朝6時前に起きてました。
真夏の弁当は腐りにくいものをってことで、気を使うみたいで大変。
次女(パートはトロンボーン)は毎夜疲れ果てて帰ってくるし、かえって夏休みに入ってからのほうが、大変そうだったのです。
それにしても、県で1位とは、大したもの。
長女(高1)も、「よかったね」と祝福しています。
じつは長女は昨年の部長でした。
そして去年は四国大会に進めなかったので、内心複雑なものがあるのでは、とも思うのです。
でも心から祝福している様子に、おお、これこそ人間的成長のあかし!
「感動したっ!!」と親バカなワタシでありました。
まあ、さすがに全国大会は無理でしょうけれど、しっかり練習して、四国大会も楽しみながら頑張ってほしいものです。
土曜日なので私も聴きに行きます。
さて話は変わって、最近タワーレコードから発売されたサン=サーンスのピアノ協奏曲全集
ジャンヌ・マリー・ダルレ独奏による1955〜57年のモノラル盤です。
この演奏、「幻の名盤」のホマレも高く、ながらく入手困難、アマゾンのマケプレではとんでもない値段が付いていた一品です。
このたびタワーレコードから2枚組2000円で発売され、ありがたやありがたやなのです。
じつは私、サン=サーンスのピアノ協奏曲に関してはちょっとうるさくてですね、以前、このような記事を書いたこともあります。
さて、あこがれのダルレの演奏、なにしろ幻の名盤です。
さっそく聴かせていただきますと・・・、
ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
・・・あれ・・・?
・・・なんか雑な演奏・・・?
・・・弾き飛ばしてない??
でも何度か聴くうちに、「いやいや、とっても味があるぢゃないか!」と思うように。
ダルレのソロは、感覚的で即興的、テンポも自在に揺らせ、あちこちで弾き崩しているのは事実。
しかし、小粋なフレージング、早いパッセージでの音の粒立ちのよさ、とても楽しいです。
そして自由奔放なダルレに寄り添うようにピタリとつけるオーケストラ。
いままで、ロジェ/デュトワ盤とか、コラール/プレヴィン盤といった、几帳面で正確な演奏で刷り込まれていたため、やや違和感を感じますが、
よく聴くと、ダルレの弾き崩しは曲を損なっているのではなく、作品の雰囲気にぴったりはまっているのです。
まさに至芸。
うーん、じつに香り高い、センスの良い演奏であります。
さすが「幻の名盤」と呼ばれるだけのことはあります。
ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」 第2楽章
次女の吹奏楽部も、四国大会で味わい深い粋な演奏を聴かせてくれることを祈ります。
(10.8.4.)
その他の「サン=サーンス」の記事
サン=サーンスのピアノ協奏曲
サン=サーンス、イザイ/珍しい編曲集
サン=サーンス/管楽器のための3つのソナタ
サン=サーンス/ヴァイオリン・ソナタ&弦楽四重奏曲全集
サン=サーンス/ピアノ協奏曲第4&5番(田中希代子)
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
サン=サーンス/チェロ協奏曲第1番ほか(ソル・ガベッタ)
サン=サーンス/チェロ・ソナタ第1&2番
サン=サーンス/幻想曲、チェロとピアノのための組曲、ピアノ四重奏曲
サン=サーンス/レクイエム
サン=サーンス/ピアノ五重奏曲、映画音楽「ギーズ公の暗殺」ほか
「音楽の感想小屋」へ
「整理戸棚(索引)」へ
「更新履歴」へ
HOMEへ