チャイコフスキー/ロココの主題による変奏曲
サン=サーンス/チェロ協奏曲第1番
(ソル・ガベッタ独奏 ラシライネン指揮 ミュンヘン放送響)
Amazon.co.jp : Tchaikovsky / Saint-Saens / Ginastera
HMV : Tchaikovsky/Rococo Variations
Tower@jp : Sol Gabetta -Works For Cello:Tchaikovsky/Saint-Saens/Ginastera
ソル・ガベッタ、サン=サーンスのチェロ協奏曲リハーサル
9月19日の日曜日は、久々の完全オフ日。
一日職場に全く顔を出さなくてよいというのは、強力な気分転換&ストレス解消になります。
「いやあうれしいな〜、なにしようかなあ〜」と不思議に早起きして、外を見ればいい天気、
「わーい、晴れてる!」・・・って子供かおまえは。
午前中は家でチェロの練習して、午後からプールに泳ぎに行って、夕方からチェロのレッスン、夜は久しぶりに家族で外食
という充実した休日を過ごしました。
とはいえ、家でスズキの第3巻 をヨタヨタ弾いていると、
いつものことながら家族から「ヘタクソ!」「音程合ってない!」「もうやめてー!」と、愛情のこもった(?)クレームが。
ヘタクソで音程合ってないから、こうして練習してるんだよー!
ああ、防音室ほしい・・・。
泳ぐほうは最近、ゆっくりペースで1回1000メートルと決めています。
数年前までは、調子が良いとそのまま1200,1500と泳いだもんですが、無理して翌日に疲れが残ってもいやですから。
・・・しかし明らかに私より年上のオジサマ・オバサマたちが疲れを知らないかのようにズンズングイグイ泳ぎ続けるのを横目で見ているうち、
「ま、負けてたまるか〜!」
つい熱くなってしまいガシガシ泳いだら、足をつりそうになってしまいました(阿呆)。
しかしお年をとっても皆さんお元気ですね〜。
ところでじつは、先日読んだ音楽雑誌
に、
「楽器を弾くときに『脱力しろ』とよくいわれるが、へとへとになるまで泳いでから演奏すると理想的な脱力が得られる」
と書いてあったのです。
「ふっふっふっ、これで私も理想の脱力男だぜ」(なんじゃそりゃ)とほくそ笑みながら、いざレッスンに乗り込んだところ、
右手に力が入らず思わず弓を取り落としそうになりました。
「し、しまった、脱力しすぎたー!」
大リーグボール第3号を打った伴宙太かおまえは、と自分に突っ込みながらまた一つ小さな挫折を味わったワタシでした。
さて、エルガー/チェロ協奏曲、ショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲第2番 などのCDで最近お気に入りのチェリスト、ソル・ガベッタの、これはデビュー・アルバム。
チャイコフスキーの「ロココ変奏曲」とサン=サーンス「チェロ協奏曲第1番」の組み合わせです。
とにかく明るいです、この人の演奏は。
何を弾いても楽しそう。
どちらの曲も、すでにたくさんの名演奏がありますが、明るく楽しく元気がよい、という点がこの演奏のセールス・ポイントかと。
とくにサン=サーンスは、ジャクリーヌ・デュ・プレの激しく鬼気迫る演奏の印象が強いですが、ガベッタの軽やかで屈託のない表現も聴きどころ満載。
チャイコフスキーの「ロココ変奏曲」のほうは、
ロストロポーヴィチ/カラヤン/ベルリン・フィルという、重鎮×3 の演奏しか持ってなかったのですが、ガベッタの演奏も負けないくらい力強く、そして優美です。
「これってこんなにいい曲だったんだ!」と再認識させてもらいました。
最後に、ガベッタの生国・アルゼンチンの作曲家アルベルト・ヒナステラのパンペアーナ第2番(チェロと弦楽のためのラプソディ)が収録されています。
これがまた素晴らしい!!
大草原を野生の動物が駆けているようなエネルギッシュな躍動感に、私のハートはわしづかみです!
(10.9.22.)
ヒナステラ:パンペアーナ第2番(ピアノ伴奏)
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