ソフィー・イェーツ(Sophie Yates,チェンバロ奏者)



そりゃスコット・ロスは凄いです、レオンハルトは偉いです。
しかし、現在の私のモスト・フェイヴァリット・チェンバリストはこの人、ソフィー・イェーツです。
Chandos レーベルの看板チェンバリストといったところ。
02年1月現在、11枚のソロ・アルバムを出しています。
各国のチェンバロ音楽をオムニバスでまとめたシリーズが非常に気に入ってます。
ラインアップは以下の6枚です。

"French Baroque Harpsichord (CHAN 0545)"・・・ダングルベール、ラモ、クープランなどの作品

"Spanish & Portuguese Harpsichord (CHAN 0560)" ・・・カベゾン、ヒメネスなど16〜17世紀の作品

"English Virginal Music (CHAN 0574)"・・・バード、ダウランド、ギボンズなどの作品

"Tombeau (CHAN 0596)" ・・・17世紀ドイツのチェンバロ音楽

"Romanesca: Italian Music for Harpsichord (CHAN 0601)" ・・・16〜17世紀のイタリアのチェンバロ音楽

"Fandango - Scarlatti in Iberia (CHAN 0635)" ・・・スカルラッティ、セイシャス、ソレルなどの作品

どれもセンスの良い選曲で、
各国各時代のチェンバロ音楽の特徴がよくわかります。
演奏は耳あたり良い上品系、楽器をうるさく鳴らしたり、技巧をひけらかしたりすることなく
しっとりと落ち着いた演奏を聞かせてくれます。
録音も残響を多めにとった、深みのある柔らかい音で、聴き疲れしません。
じっくり聴くもよし、軽く聴き流しても心地よいアルバムばかりです。


たとえば、"Tombeau" (CHAN 0596)
フローベルガーを軸に、17世紀ドイツのチェンバロ音楽をまとめたコンピレーション。
バッハ以前のこの国のチェンバロ音楽に興味のある向きには超おすすめ。
別に興味のない方にも上質のBGMを提供してくれます。
とくにトラック3、ケロロ軍曹じゃなかったケルル Kerllパッサカリアはまさしく神品。
未知の作曲家の傑作の、素晴らしい演奏と出会えました。





 ケルル:パッサカリア
 

「国別シリーズ」が一巡して、現在 Yates は、作曲家別のCDをリリース中です。
パーセル(CHAN 0587)、ラモ(CHAN 0659)、ヘンデル(CHAN 0644 & 0669)と出しています。

演奏者がイギリス人だからというわけじゃないですけど、
パーセル
が一番良かったかな
1曲1曲が短く、1〜2分のトラックが多いので、
変化があって退屈しないのも大きい。
ブリテン「青少年のための管弦楽入門」でおなじみ(?)の主題が、
一番最後にさりげなく収録されているのが、なかなか憎いです。
これから、バッハとかクープランとか録音していくのでしょうか。



Amazon.co.jp : Purcell: Harpsichord


Sophie Yates は、2000年に初来日したそうです。
(02.1.22.記)

追記:ソフィー・イェーツのラモー/クラヴサン曲全集 についての記事をアップしました(05.12.16.)


「お気に入り音楽箱(クラシカル)」へ

「整理戸棚」へ

「更新履歴」へ

HOMEへ