ヘンデル/ハープシコード組曲
(ソフィー・イエーツ Sophie Yates 独奏)

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ジョージ・フレデリック・ヘンデル(George Frederic Handel, 1685〜1759)

今年はヘンデル・イヤー(没後250年)ということもあって
最近ヘンデルを、いつもより多めに取り上げております(←染之助・染太郎口調で)

「流行り物には福がある」 「とりあえず流行には乗っとけ」 がモットーのワタクシであります。

そのヘンデルさん、欧米ではバッハ互角の人気を誇っているそうですが、日本ではなぜかバッハの足元にも及びません。
エネルギッシュで享楽的、大食らいで大酒のみ、声も態度も大きかったというヘンデル、やっぱり日本人受けしないのでしょうか。
日本人は基本的にストイックな人が好きですからね。

ちなみにバッハとヘンデルは生前一度も会ったことがなかったそうです。
会おうと思えば会う機会はあったし、バッハは会いたいと思っていたそうですが、ヘンデルのほうがバッハに興味を示さなかったらしいです。
イギリス国王に仕える大作曲家ヘンデルに対し、生前のバッハは、ライプチヒのローカル作曲家でしたからね。
しかしもし会っていたらどうだったでしょう?
豪放磊落なヘンデルと謹厳実直なバッハ、話はかみ合ったでしょうか。
性格は違っても、音楽に関しては意外に盛り上がったかもしれません。
ふたりとも酒好きだし。

さてそもそも「劇場音楽の人」だったヘンデルの中では、鍵盤音楽はマイナーなジャンル。

「俺はオペラとオラトリオで勝負だっ!」と思っていたのでしょうか、生前に出版されたのは、二つの組曲集のみ。
第1集(1720年)は8つの組曲、第2集(1733年)は9つの組曲からなります。

ただしマイナーだからといって内容がつまらないわけではありません。
軽快で優雅、華やかで多彩な響きは、バッハのチェンバロ曲と比べても全く聴き劣りしません。
むしろ屈託のない親しみやすさはバッハより上かも。

ソフィー・イエーツの録音が好きです。
チェンバロのCDは、たまに音がキンキンしてキツイことがありますが、彼女のディスクはどれも深くて柔らかい音、聴き疲れしません。
スタジオやホールではなく教会とか修道院で録音しているからでしょうか。
残響が多く、実際のチェンバロの音とはちょっと違うのかもしれませんが、とにかく気持ちよく聴けます。
もちろん演奏も優雅にして端正、素晴らしいです。

 

3枚のなかでは、Vol.1が一番オススメでしょうか。
その壮麗さで有名な「シャコンヌ ト長調」や、ブラームスが「ヘンデル変奏曲」で主題を借用した曲が含まれています。

Vol.2にはヘンデルのハープシコード曲で最も有名な「調子の良い鍛冶屋」が収められています。

 ヘンデル/調子の良い鍛冶屋(このCDの演奏ではありません)
 

そしてVol.3 には、個人的に大好きなト短調のパッサカリアが収められていて・・・・・結局3枚すべてオススメなんです!

 (ハルヴォルセンがヴァイオリンとチェロのために編曲したものも有名です)

(09.4.5.)


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