BAND-MAID/Unseen World(2021)



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最高傑作!


2021年2月11日は、BAND-MAIDの武道館ライブ!!
チケット取ってワクワクしながら待っていたら


 ・・・中止になりました


新型コロナウイルスのバカヤロー!!!

まあ嘆いても仕方ありません。
気を取り直して、中止発表直後にリリースされたニューアルバムでも聴きましょう。

 Unseen World (2021)

・・・・・・凄いよこれ!!

前作「Conqueror」を軽く超え、疑いもなくこれまでの最高傑作です(「Conqueror」もいいアルバムだったけど)。
全身全霊でロックしてます、ゴリゴリ上等、爆音炸裂、ハード・スピリットが溢れ出しています。
まさかこれほどの作品を届けてくれるとは。

 Warning
 (マッドマックスか西部警察かと言いたくなるMV、燃えてます!)

ライブもツアーも中止になったのでかえってじっくりアルバム制作ができたそう。
ちょっと複雑な心境ですが、良いものは良い!
全曲BAND-MAIDの個性爆発、他の誰にも似てない唯一無二のBAND-MAIDハードロック。
サウンドは重厚かつ過激、凶暴かつ残忍ですらあり、SAIKIのドスの効いた攻撃的なボーカルが拍車をかけます。
曲の構成は凝りに凝っていて、各声部の絡まりやコーラスワークは緻密で繊細、しっかり計算されています。
1曲に2〜3曲分の素材とアイデアをぶち込んで、破綻なくまとめ上げてしまう魔法の剛腕。
メイン・コンポーザーのKANAMIが天才であることはいまさら言われるまでもない常識ですが、
本作ではメンバー5人のテクニックと音楽性が理想的に噛み合って融合してアウフヘーベンして化学反応が爆発して、ちょっと何言ってるのかわかりませんがとにかく彩高。
アレンジは「オーケストレーション」と言いたくなるほど複雑怪奇・・・失礼、ハイレベルで聴くたびに発見があり飽きません。

それでいてMVは遊び心満載なんだから嬉しくなります。
「Warning」で車を爆発させたと思ったら(これCGじゃないそうです)、
「After Life」ではツアーはおろか武道館まで中止になった苛立ち・怒り・憤懣やるかたない思いを暴れるメイドで表現。
冒頭シーンは小鳩ミクがBAND-MAID結成前に実際に働いていたメイド喫茶で撮影されています。

 After Life
 

アルバムのリードトラックは「Manners」
ミドルテンポで重心の低い、ブルージー・ナンバー。
なんですかこのグルーヴは、このカッコよさは。
20代の女の子たちが作る曲ですかこれが。
「世界征服」への決意表明をたくましく歌い上げます。

 世界に向かえ もっと歌って Take over the World!
 まだ未完成
 進化の先へ 綴り 届いて Take over the World!

 
Never ending dreamer,  to the Unseen World

この曲のMVは落ち着いたシックな雰囲気、曲によってバンドの色々な面を見せてくれますね。

 Manners
 

MVになってない曲も凄いのばっかり。
たとえば「Blackhole」、わずか3分の曲ですが、いったいなんなんですかこれ? ポップス? ロック? 現代音楽? 
締めのフレーズは「ロシア民謡かよ!」と突っ込まずにいられません。
バルトークストラヴィンスキーに聴かせてみたい。
このバンドの作曲能力の底知れなさというかパレットの多彩さというか、もう開いた耳がふさがらない・・・凄い曲です。

 

あるいは「サヨナキドリ」、ナイチンゲールあるいは夜告鳥のことで、西洋音楽の歴史でも頻繁に題材にされる鳥です。
この曲は小鳩ミクがボーカルをとります。 SAIKIのリード曲とは違ってJ-POPっぽいメロディ。
しかし分厚いサウンドに複雑なリズム、変拍子と見紛うようなヘミオラ、これは「J−POPの皮をかぶったプログレッシブ・ロック」じゃあーりませんか。
歌い手にエグイほどのハイトーンを要求する難曲、めちゃくちゃ攻めてて怖くなると同時に小鳩の一生懸命な歌いぶりを応援したくなります。

 

こういう一癖も二癖もある曲がてんこ盛りなんですよ、もうめまいがします。


メンバーの手の指をコラージュしたジャケット写真のカラフルな華やかさと、一抹の「気持ち悪さ」も素敵。
見事なモダン・アートです、草間彌生かよと思っちゃいました。
引き延ばして美術館に飾っても良いくらいですが、集合体恐怖症の方は要注意です。

引っかかるのが売り方で、2CD+ブルーレイ+フォトブックの「完全限定生産盤」は綺麗なボックスに入ってますが、曲数は1CDの「初回生産限定盤」「通常盤」と同じ。
ブルーレイ(DVD)はボーカル抜きのインストルメンタルで演奏した映像を4曲分収録していて、楽器をプレイする人には興味深いかもしれませんが、個人的には一度見ればもういいやって感じ。

 とりあえずBAND-MAIDの音楽を味わうには「通常盤」で十分かもしれません

なお「通常盤」は「完全限定生産盤」に収録されていた「Youth」という曲が入っていない代わりに、「Without Holding Back」というインストルメンタル曲が入っています。

とにかく素晴らしいアルバムです。
ことによると、ひょっとしたら、いや多分ロック史に残るかもしれない名盤です。
精進潔斎のうえ正座して聴きましょう(←意味不明なこと言ってるっぽ)。

(2021.01.30.)


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