3連休初日の昨日、7月17日、午後5時から泊まりの仕事でした。
全然3連休じゃないよ〜。
ストレス解消のため、仕事前にジムに寄りました。
プールで軽くひと泳ぎ、の予定だったのですが、・・・ついつい調子に乗ってグイグイ泳いでしまいました。
そしたら職場でイスに座って脚を組替えたとたんに太ももをつってしまい、「ぐぎゃっ!」と悶絶。
思わず椅子から飛び上がりその場でストレッチを始める怪しいオッサンの図でした。
身体、徐々に衰えてきていますねえ。
仕事前に無理してはいけませんねえ。
ところで、「ラルキブデッリ L'archibudelli」という室内楽グループがあります、というかありました。
"archi"=弓、"budelli"=弦 という意味なのだそうです。
リーダーはチェロのアンナー・ビルスマ。
ガット弦を張ったオリジナル楽器を使用、柔らかくふくよかな響きが売りものです。
当HPではこれまでに、ラルキブデッリのCDをけっこう取り上げておりまして、
モーツァルトのディヴェルティメント K.563 、シューベルトのピアノ三重奏曲、
メンデルスゾーンの八重奏曲、ドヴォルザークの弦楽五重奏曲 などをご紹介しています。
じつは私にとってラルキブデッリは、
「なにかをやらかしてくれる面白室内楽集団」 なのです。
いつもその曲の違った面を見せてくれます。
「この曲がこんな風に響くなんて!」
「この曲をこのテンポで弾くなんて!(←たいてい速い)」
それなりに聴いて知っているつもりの曲ほど、驚き(というか楽しみ)は大きいです。
さて、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番&第2番。
ロマン派の不朽の名作であり、
とくに第1番は、青年ブラームスの若々しい情感で満ち溢れています。
・・・しかし、いい曲ではあるのですが、どの演奏も響きが厚くて重いのですよ〜。
良く言えばシンフォニックで重厚、ということですかねぇ。
「うーん、この暑苦しさ・押し付けがましさも、また青春なのかなあ、六重奏だしねえ」
と思っていたのですが、ラルキブデッリの演奏を聴いてぶっとびました。
「か、軽い! おまけにこの爽やかさはなにっ!?」
なんという風通しの良い演奏でしょう!
いやもうホントにすっきりしています!
あまりの風通しの良さに、六人のうち一人くらいサボってるんじゃないかと思うほどです(←んなバカな)。
弦楽六重奏曲第1番・第1楽章
軽快でありながら、情感もたっぷり。
第1番の第2楽章、有名な変奏曲の、アクセントの効いた激しい演奏はとくに聴きもの。
ビルスマのチェロの雄弁なこと!
この第2楽章、せつなくて、はかなくて、ホントに沁みるなあ・・・。
弦楽六重奏曲第1番・第2楽章
まるで初夏の早朝の風のようなブラームス、
あるいは冷水でキュッと締めた、ゆでたての素麺のようなブラームス、とても新鮮に響きます。
ところでラルキブデッリ、ここ10年くらい新録音がないと思っていたら、
アンナー・ビルスマが体調不良で事実上演奏活動を中止してしまったことにより、活動停止状態なのだそうです(後進の指導にはあたっているそう)。
残念ですが、身体に気をつけて療養して、もしできるならばいつか復活して欲しいものです。
私も今度から、身体に気をつけて、泳いでも足つらないようにしよう・・・(←関係ない)。
弦楽六重奏曲第2番・第4楽章
(優美なフィナーレ)
(10.7.18.)
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ブラームス/交響曲第4番(クライバー指揮)
ブラームス/ピアノ協奏曲第1番(ポリーニ/ベーム)
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モーツァルト/ディヴェルティメント K.563
シューベルト/ピアノ五重奏曲「ます」(ラルキブデッリ)
シューベルト/ピアノ三重奏曲第1&2番(ラルキブデッリ)
ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲集(ラルキブデッリ)