モーツァルト/ディヴェルティメント K.563




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モーツァルトの曲で何が好きといって、そりゃあ・・・「えーと、ぜーんぶ!」(子供か)。
しかしこのディヴェルティメント K.563、それほど広く知られていない曲ではありますが、
モーツァルトの作品中でも極上の逸品といえましょう。

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの三重奏というシンプルな編成から流れ出す40分程の豊かな音楽。
ディヴェルティメント(喜遊曲)だけあって、深刻さのない、一見軽い音楽ですが、
聴けば聴くほどに深みを感じさせる、モーツァルト・マジックが全開
晩年のモーツァルトらしい(といっても作曲時34歳)、融通無碍の境地です。
ヴァイオリンがいつも主旋律というわけではなく、三つの楽器が対等に扱われているのも魅力で、
聴き飽きない原因のひとつはそこにある気がします。

6つの楽章すべてすばらしいですが、とくに第6楽章アレグロは、モーツァルトが書いたあらゆるフィナーレの中で最高のひとつ
主題のメロディは単純ですが、やはりこれはモーツァルトにしか書けない神品といえましょう。
形式もロンド・ソナタ形式を下敷きにしていますがかなり自由で、その天衣無縫ぶりはまさしく天才の技。

 モーツァルト:ディヴェルティメントK.563より第6楽章(グリュミオー・トリオ)
 

愛聴盤は、名バロック・チェリスト/アンナー・ビルスマを中心とするグループ、ラルキブデッリのディスク(上の写真)。
羽でも生えているかのように軽やかに流れる、この曲にぴったりの演奏です。

ギドン・クレーメル、キム・カシュカシアン、ヨー・ヨー・マという巨匠3人の演奏(SONY) も立派ですが、
立派すぎるというか、ちょっと重々しいような気が・・・(えらそうですみません)
べらぼうにうまいとは思うんですが、この曲の演奏にはどこか浮世離れした浮遊感が欲しいのです。

あと、67年録音のグリュミオー・トリオ盤 (Philips) も、素晴らしい演奏。
居間の暖炉を前に、仲のよい家族が演奏を楽しんでるような、親密で暖かい雰囲気が気に入っています。


(03.1.26.記)


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