シューベルト/ピアノ五重奏曲「ます」
アルペジョーネ・ソナタ

(インマゼール:フォルテピアノ ラルキブデッリ)



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Tower@jp : シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 他



前回、無伴奏チェロ組曲を取り上げたマックス・レーガーは、すぐれたピアニストでもありました。

あるとき、彼がピアノを担当して、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」を演奏したところ、
演奏に感激した聴衆のひとりが、後日とれたての「鱒(ます)」を5匹贈ってくれました。
洒落たことする人ですねー。
レーガー、礼状に書いていわく
「大変おいしい鱒でした。
 ところで今度、『牛』という曲を作って演奏しようと思っています。 ぜひ聴きにきてください」



さて、シューベルトの「ます」の名盤といえば、
アルフレード・ブレンデルのピアノ、クリーヴランド弦楽四重奏団による1977年録音が有名です。



Amazon.co.jp : Piano Quintet: Trout

HMV : シューベルト/ます(ブレンデル&クリーヴランドQ) icon

私もこのCDは愛聴しています。
どこまでも正統派かつ折り目正しく、まさに室内楽演奏の鑑、不満を言ったら罰が当たりそうな名演ですが、
でもねー、ちょっと真面目すぎませんかこれー?
(←不満言うとるやないか!)

たまにはちょっと違った演奏も聴いてみたくなるのが人情というものです。

そういうときに私が聴くのが、
室内楽面白集団・ラルキブデッリの演奏。

ガット弦を張った弦楽器を駆使、柔らかい演奏を聴かせるのかと思いきや、
「え、これってこんな曲だったの!?」
と言いたくなる、奇天烈な 刺激的な解釈で、作品の新しい面を見せてくれます。

軽快でのびやか、解放感20%増量って感じです。
テンポは速めで、推進力あふれる
「攻め」の演奏なので
「どうも落ち着かん〜!」
と、仰る方もおられるようですが、とにかく面白い演奏であることは保証します。

余談ですが、私の通っていた小学校は朝の登校時に、この「ます」の第4楽章を流していました。
曲が終わるまでに教室にたどりつかないと怒られるので、いまでもこれを聴くとなんとなくあせります。
生徒数の減少により、最近廃校になってしまったのがさみしいです。

 
第4楽章
 

(10.9.12.)


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