ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73
(バーンスタイン指揮/ウィーン・フィル 1982録音)
Amazon.co.jp : ブラームス:交響曲第2番、大学祝典序曲
Tower@jp : ブラームス/交響曲第2番、大学祝典序曲
前回、今度行くコンサートでブラームス「ピアノ協奏曲第1番」を聴く、というお話をしましたが、
もう1曲のプログラムはブラームス「交響曲第2番」。
この曲も好きですが、考えてみると10年以上まともに聴いていません。
予習のため数枚ある手持ちのCDをとっかえひっかえした結果、一番気に入ったのがレナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルの演奏。
熱気のこもった没入型演奏で定評のあるバーンスタインは、ときに暑苦しく汗臭いこともありますが、
このブラームスではそこまで我を忘れておらず、熱狂と格調の間で絶妙にバランスが取れている気がします。
もちろんロマンティック成分には不足せず、随所にしみだすロマン汁、あふれだすパッションは美味の限り。
第2楽章の敬虔なコラールの神々しさには、思わず目から汗が・・・。
ウィーン・フィルの音色も重厚かつまろやか、指揮者のエモーションにしっかり応えながら、流れと風通しの良い響きを作り上げる技術、スゴイっす。
指揮者への共感が伝わってくる気がします。
さて、ヨハネス・ブラームスが「交響曲第1番」を完成させるのにほぼ20年を費やしたことはよく知られています。
ところが「交響曲第2番」は、「第1番」の完成後すぐに取り掛かったかと思うと、わずか数か月で
「できちゃった!」
・・・おいおい、「第1番」の苦労は何だったんだよって感じですが。
まあ、長年の懸案だった「第1番」にケリをつけたことで、憑き物が落ちたというか、肩の荷が下りたというか、何かがふっきれたんでしょうね。
作品としての完成度は「第1番」に勝るとも劣りません。
むしろ個人的には、おおらかでのびやかな「第2番」のほうが好きだったりします。
それでは、今週末はニョウボとふたり、クラシック・コンサートで気持ちよく爆睡してきます!(←おいおい)
ブラームス:交響曲第2番:第4楽章
(2015.10.17.)
その他の「ブラームス」の記事
ブラームス/交響曲第2&3番(ピアノ連弾版)
ブラームス/交響曲第3番 第3楽章(素人による音楽形式談義)
ブラームス/交響曲第4番(クライバー指揮)
ブラームス/ピアノ協奏曲第1番(ポリーニ/ベーム)
ブラームス/ピアノ五重奏曲(ポリーニ/イタリア四重奏団)
ブラームス/弦楽六重奏曲第1&2番(ラルキブデッリ)