ヘンデル/オルガン協奏曲集(3枚組)
(エヴァーハルト独奏 コレギウム・アウレウム合奏団 1965〜67録音)



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ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759)のオルガン協奏曲は全部で16曲。
たくさんありますね。
ヘンデルは合奏協奏曲はけっこう書きましたが、独奏楽器のための協奏曲はオルガン以外ではハープ協奏曲が1曲のみ、それもオルガン協奏曲の編曲。
なぜソロ・コンチェルトをほとんど書いてないのか、考えてみると不思議です。

さてオルガン協奏曲は、オルガンだから教会用かと思ったらそうじゃなくて、劇場で自作のオラトリオの幕間に聴衆を退屈させないために演奏されました。
オルガンはヘンデル自身が担当、アドリブを効かせたノリのいい演奏で人気を博したそうです。
でもそれだと、肝心のオラトリオで退屈されませんか・・・??
あとヘンデル自身は休憩なしってこと??

オルガンはでっかいパイプオルガンではなく、小型で移動可能なポジティブ・オルガンがつかわれました。
わたしは大音量のパイプ・オルガンの響きが少々苦手なのですが、ポジティブ・オルガンは小鳥がさえずるような可愛らしい音なので安心。



昭和の頃、小学校にあった足踏みオルガンを立派にしたみたいですね(若い人は見たことないよなあ)。

曲も肩の凝らない気楽な雰囲気。
オルガンなのに宗教的な気配は微塵もありません。
劇場の平土間席でこんなの聴きながら弁当食べたり酒飲んだりしたら楽しいでしょうね(歌舞伎みたい)。
家で聴くなら、美しく晴れた日の朝食のBGMに最適です。

ルドルフ・エヴァーハルト独奏、コレギウム・アウレウム合奏団のCDが一番好きです。
1960年代の古い録音ですが、典雅でふくよかで、暖かくおおらかな魅力を発散しています。
最初はLPで買い、CDで買い直し、もう40年くらい聴き続けています。
曲によって4種のオルガンを使い分けています。
ポジティヴ・オルガンではなくパイプ・オルガンもありますが、クリアでコンパクトな響きで、威圧的なところはありません。

協奏曲第7番・第1楽章 (途中で有名な「パッサカリア ト短調」の主題が登場します)
(コレギウム・アウレウム合奏団の演奏ではありません)

協奏曲第8番・第4楽章 (明るく晴れやかな、ヘンデルらしい曲)
(コレギウム・アウレウム合奏団の演奏ではありません)

協奏曲第13番「カッコウとナイチンゲール」・第2楽章 (合奏協奏曲作品6の9・第2楽章と同じ主題。鳥の声の模倣あり、カッコウはわかるけどナイチンゲールはわかりません)
(コレギウム・アウレウム合奏団の演奏ではありません)

他にもいろんな団体が録音していますが、「刷り込み」でしょうか、結局この演奏が一番落ち着くのです。

(2020.04.05.)


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ヘンデル:オルガン協奏曲・全曲
(コレギウム・アウレウム合奏団の演奏ではありません)


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