娘たちはこの春、高1と高3になりました。
自宅から歩いて10分ほどの公立高校に、仲良く一緒に通います。
じつは次女のほうが背が高く、身長170cm。 長女は166cmです。
なので次女のほうが年上に見られることもしばしば。
それもあって長女は、次女の入学前に友達に
「妹のほうが大人びて見えるんだよ」
と話しておいたところ、
「あんたより大人びて・・・、あんたの妹はおばはんかっ!」
「どういう意味や!」
ぷんすかぷんの長女です。
なお次女は決しておばはんではありません、多少ガタイがゴツイだけです。
さて長女といえばメンデルスゾーン家の長女・ファニーさんの作品を収めた新しいCDが。
室内楽分野の代表作である「ピアノ三重奏曲」のヴァイオリン・パートをフルートで演奏したディスクです。
ショパンとクララ・シューマンの三重奏曲も収録、たっぷり76分詰め込んで聴きごたえたっぷり。
ただでさえマイナーな曲を、わざわざ楽器編成を変えて録音した、超マニアックな一枚です。
誰が聴くんだろ、こんなの・・・(お前だろ)。
マイナー・クラシック・マニアとしては、激しく興味そそられます。
どのような響きになっているでしょうか。
ふーむ・・・、サラサラ・淡々と、快調に流れてゆきますね。
ファニー・メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は、そもそも熱いパッション込められた激情炸裂型の作品。
しかしヴァイオリンがフルートに替わると、優雅なサロン・ミュージックの態に。
原曲が芳醇な赤ワインなら、こちらは爽やかなレモネードのよう。
若干薄味なのは否めませんが、涼し気な風が通りすぎるようなライトな雰囲気は作品の新たな面を見せてくれます。
第1楽章
ちなみに原曲はこちら。熱いっす。
もっとしっくりくるのがショパンの三重奏曲。
透明感のあるフルートが、青春の憂いを音にしたような曲調にマッチしています。
これは原曲よりこっちのほうがいいかも。
第4楽章
クララ・シューマンの三重奏曲は、メランコリックな旋律が美しい佳曲。
これまたフルートの音色がうまいことマッチしています。
第4楽章
(2012.4.14.)
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