ビーバー/ロザリオのソナタ



HMV : Biber Rozenktantz Sonaten

Amazon.co.jp : Biber: Mystery Sonatas

Tower@jp : ビーバー: ロザリオのソナタ (全曲) / グナール・レツボール,


ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644〜1704)という、長たらしい名前の作曲家がいます。
ドイツの人で、時期的には前期バロック時代にあたります。
あの有名なバッハとかヘンデルは、後期バロック時代の人です。

前期バロックというと、なにか形式も未成熟で、地味で面白くない音楽というイメージを持っていたのですが、
あれは忘れもしない数年前のいつだったか(←忘れとる)、そんな先入観がこの曲を聴いて吹っ飛びました。

この「ロザリオのソナタ」は形としてはヴァイオリン・ソナタです。
ソナタといってもこの頃はまだソナタ形式はありません、ヴァイオリンと通奏低音のための自由なファンタジーという雰囲気です。

全曲には「キリストの秘蹟に基づく15のソナタと、パッサカリア」という
思わず引いてしまうような副題がついていますが、聴いてみれば別に宗教的な雰囲気などありません。
激しくて濃くて熱くて、変幻し明滅し輝く、妖しくも美麗なる音の響きがあるのみです(まあじつは充分アブナイんですけど)。

ビーバー:「ロザリオのソナタ」第10番「架刑」(このCDの演奏ではありません)


激しいリズム、ほとばしるパッション、暴走するエモーション。
ビーバーはヴァイオリンの名手でしたが、もし現代に生まれたら超絶技巧ロック・ギタリストになったんじゃないかなあ。

6〜7分のソナタが15曲続き、最後は無伴奏ヴァイオリンによるパッサカリアです。
「守護天使」というタイトルがついています。
4つの音による単純な下降音形の主題(絶対音感がない私にはラ・ソ・ファ・ミと聴こえる)
を56回繰り返す上に構築される音の大建築。
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌの先駆といわれる名作です。

ビーバー:「ロザリオのソナタ」終曲「パッサカリア(守護天使)」(このCDの演奏ではありません)


ディスクはグナール・レツボア盤(ARCANA A24/5) (上の写真)が、
たいへん熱っぽい演奏を聴かせてくれるのでお気に入りです。
他に、アンドルー・マンゼ盤アンサンブル・コルダリア盤icon、なども気に入っています。

(01.11.10記)


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