娘たちのピアノ発表会が終わりました。
次女の弾くベートーヴェン「悲愴」第1楽章、長女の弾くショパン「バラード第1番」
ふたりとも、どうにかこうにか無事弾き終えました。
ミスタッチがあっても、音の流れを止めることなくサラリとかわし、何事もなかったかのようにしれっと弾き続けるテクニック。
発表会の場数を踏んでる強みでしょうか。
あのごまかし方・・・、見事じゃ!
私もチェロを演奏するときの参考にさせてもらおう!
と、肝に銘じたのでありました。(←その前にしっかり練習しろ)
ところでショパンのバラードは私が軽い気持ちで提案した曲。
それがピアノ教室のなかでは、話に尾ひれがつき、
「○○ちゃん、お父さんが大好きな曲を、一生懸命頑張って練習して弾くんだって!」
「お父さんのために弾くのねー、なんて親孝行!!」
「お父さんシアワセねー!!!」
ということになり、まるで
「父に届け! 少女が真心こめて弾くピアノの音!」
みたいな、クサイドラマ的展開になっていたそうであります。
これストーリー的には、私は不治の病に冒されているか、すでに死んでるかみたいな、死亡フラグ林立設定でわっ!! ぞわぞわ。
もう来年は「ねこふんじゃった」でも弾いときなさい。
発表会が終わると、クリスマス。
今年も我が家では、恒例の闇鍋じゃなかったチーズ・フォンデュを食べました。
なぜか年に1回、クリスマスイヴにやるんです。
具はフランスパン、ウインナー、トマト、ブロッコリー、エビ、ニンジン、コンニャク、チクワ、ハンペン、昆布など。(←途中から嘘です)
今年は初の試みとして、薄く切った餅にトライしましたが(これはホント)、なかなか柔らかくならず、ちょっと失敗。
それでもたらふく食べて、むこう3か月はチーズの匂いを嗅ぐのもイヤ! 状態になりました。
ケーキも食べまして、体重計に乗るのが怖いです。
そんな静かなクリスマスに(←どこがじゃ)、ふさわしい音楽がこれ。
リュリと同時代に活躍したフランスの作曲家、マルク・アントワーヌ・シャルパンティエ(1643〜1704)の
「ノエルとクリスマス・モテット集」
軽薄に浮かれ騒ぐクリスマスとは一線を画する、静謐で敬虔な祈りのクリスマス音楽。
私が言っても見事なまでに説得力ありませんが、とにかくひたすら美しく洗練された音楽ぞろい。
ノエル「真夜中に彼らは起きた」
心洗われる澄んだ歌声、典雅な合奏、快活な舞曲、「ジングルベル」も「清しこの夜」も「サンタが街にやってきた」もないけれど、そこはかとなく漂うクリスマスな気分。
暖かい音楽に、ほかほかと幸せな気分になりました。
シャルパンティエの代表作「真夜中のミサ」に使用されたメロディがいくつか登場するのも楽しいです。
とはいえこんな音楽、家族は一緒に聴いてはくれませんから、
部屋にこもってひとりで聴くんですけどね・・・。(暗い)
クリスマス・オラトリオ H.414(このCDの演奏ではありません)
(2011.12.27.)
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