ウィリアム・クリスティのM・A・シャルパンティエ/ボックス・セット(4枚組)
(ワーナー・クラシックス 2564 61758-2)




Amazon.c.jp : William Christie Conducts Charpentier

Tower@jp : William Christie/M.A.CHARPENTIER

また妙なものを買ってしまった・・・

ウィリアム・クリスティは、ウラナリビョウタンのような顔をしたおじさん指揮者ですが、
実は17世紀フランスの作曲家・マルカントワーヌ・シャルパンティエの世界的権威です。
彼が90年代にエラート・レーベルに録音したシャルパンティエが4枚まとめてボックスセットになりました。
作曲者の没後300年を記念してのことでしょうか。
すでに持っている盤もあるけど、4枚で3000円ちょっとの値段につられて買ってしまいました。

シャルパンティエには、「ルソン・ド・テネブレ」のように、静かな祈りを感じさせる音楽もあれば、
「テ・デウム」のように豪華絢爛な曲もありますが、このセットの4枚はすべて、優雅で軽くてちょっと気取った音楽ぞろい。
17世紀の貴族の館で演奏・上演されたという作品が多く、どの1枚をとっても
おフ〜ンスで、ヴェルサ〜ユな気分がシルヴプレです。
細かい内容は良くわかりませんが、柔らかく暖かい音に気持ちよくひたる事ができれば、私には充分。

CD1:「美しき歌の花束(ディヴェルティスマン、エールとコンセール)」
   短い音楽劇や歌曲・器楽曲をオムニバスで収録。
   

CD2:ディヴェルティスマン「ヴェルサイユの楽しみ」
   ディヴェルティスマンとは、気楽な音楽劇のようなものでしょうか。何の悩みもなさそうな曲です。
   

CD3:「クリスマス・オラトリオ」&「真夜中のミサ」
   クリスマスをテーマにしたシャルパンティエの大傑作2曲。 

 「真夜中のミサ」より「キリエ」
 

CD4:歌劇「オルフェウスの冥府下り」
   有名なオルフェウス神話ですが、
   オルフェウスが黄泉の国から妻を連れ帰るのを許される場面で終わっていて、
   要するにハッピー・エンドになっているという面白い作品。
   貴族の娯楽として作られた曲ならではです。

 

聴きながらうとうとするのが、おそらくは正しい服用方法。
極楽気分にひたれます。
でも聴いていると娘達がやってきて、「なに聴いてるの?」
「シャルパンティエ」
「えー、サルパンティー!?」
  ・・・貴族的な雰囲気からは縁遠いわが家です。

(04.12.15.記)


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ウィリアム・クリスティ


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