田中希代子/ドビュッシー・リサイタル
(1961)



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田中希代子/ドビュッシー・リサイタル

田中希代子は少し前に、サン=サーンス/ピアノ協奏曲第4&5番のCDを、コーフン気味でご紹介しました。
あれから何枚か聴きましたが、どれもこれもサイコーなんです!

このドビュッシー・アルバムは1961年(29歳時)に録音されたもの。
自由奔放で才気煥発、1ラウンドでノックアウトされました。

じつはドビュッシーは、田中の師匠・安川加壽子の十八番。
しかし田中希代子は遠慮会釈なく、「ワタシ流」で弾き通します。

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安川加壽子がドビュッシーの楽譜を深く読み込み、作曲者の意図に寄り添う演奏なら、田中希代子はドビュッシーの音符と自由に遊び戯れているよう。
気まぐれでつかみどころがなく軽妙洒脱、ピチピチ跳ね回る小気味良さ。
洗練された感性と冴えたテクニック、唯一無二の個性。
聴きなれた「ベルガマスク組曲」が、たった今作られた曲のように、新たな姿で新鮮に立ち現れます。
奔放かつ野性的でありながら、しなやかな詩情にも溢れています。

 好き勝手やっているようで、キリリと引き締まり一分の隙もないんですなこれが!

あえて言うならば、どの曲も光り輝くようで、「妖しさ」「翳り」成分は不足がちですが、ひたすら元気な活気に満ちたドビュッシーというのもまた一興。

本当に素晴らしいピアニストです、まさしく天才です。
もっとたくさんの録音を残して欲しかったと思わずにいられません。

 「ベルガマスク組曲」・前奏曲(田中希代子の演奏ではありません)
 

(2013.7.30.)

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