モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ集
(エンリコ・ガッティ/ローラ・アルヴィニ)
ARCANA A406




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You Tube/モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ K.304 第1楽章

質の高い古楽のディスクを、コンスタントにリリースしているレーベル、ARCANA
これはエンリコ・ガッティのヴァイオリンとローラ・アルヴィニのフォルテピアノによる
モーツアルトのヴァイオリン・ソナタ集(2枚組)です。
収録曲は、K.301〜306の6つのソナタと、変奏曲が2曲。
じつはこのエンリコ・ガッティ、オリジナル楽器のヴァイオリニストのなかで、
いま最も気に入っている人です。

オリジナル楽器によるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタといえば、
バンキーニ/ヴェッセリノーヴァ盤(HMF)、クロサキ/ニコルソン盤(ERATO)、
ビオンディ/トヴェルスカヤ盤(OPUS111)などがあります。
バンキーニ盤は聴いたことがないのですが、クロサキとビオンディは持ってるので
どうしても比較するような聴き方になっちゃうんですが、三者三様で大変面白いです。

クロサキ盤はとにかく元気溌剌、明朗快活。
太陽神アポロンがヴァイオリンを弾けばかくのごとし、といったら褒め過ぎかもしれませんが、
やっぱり若い人は、こうじゃなくっちゃいけません。

ビオンディは、張り詰めたような緊張感があり、切れ味鋭い音。
トヴェルスカヤとのインタープレイも、「切り結ぶ」という言葉が頭に浮かびます。
これはこれで、素晴らしい演奏です。

で、このガッティはどうかというと、なんというか、なんだか力が抜けているんです。
いかにも自然体で、キラク〜に弾いているような感じで(本当はどうだか知りませんが)
さらさらふわふわ流れてゆきます。

ガッティという人は、以前、SYMPHONIAというレーベルに録音していた頃からファンだったのですが、
彼の演奏を聴くと、いつも、「楽しそうに弾くなあ、この人」と思ってしまいます。
まだ生演奏や映像に接したことは無いのですが、おそらくニコニコしながら弾いてるのではないかと
(ご存知の方がいらしたら教えてください)想像しています。
顔もいいですね。やんちゃ坊主がそのまま大人になったみたいな顔です。
対するアルヴィニですが、厳格な女教師タイプ、でも実は結構話がわかるのよ、みたいな感じですね。
彼女が以前、SYMPHONIAに録音したモーツアルトの変奏曲全集(SY 91T03)は素晴らしいCDでした。

モーツァルトのヴァイオリンソナタを聞いてリラックスしたいなら、この演奏でしょう。
ARCANA独特の2枚組型の紙ジャケットも、取り出しやすくて綺麗です。

(01.11.17.記)

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