吉村隆/アトム・ハーツ・クラブ
(河村泰子:ピアノ ほか)




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<曲目>
アトム・ハーツ・クラブ・トリオ 第1番 Op.70d(1997/2005)
アトム・ハーツ・クラブ・トリオ 第2番 Op.79b(1999/2007)
レグルス回路 Op.7(1979)
デジタルバード組曲 Op.15(1982)
ピアノ四重奏曲「アルリシャ」 Op.30(1987)
ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードに寄せて(1997)


今日は土曜日。昼すぎまで仕事でした。
明日の日曜日は久しぶりにまるまる休めそうです。
とはいえ下の娘(小6)のマーチングバンドの催しがあるので、朝からビデオカメラを持って出かける予定(娘はトロンボーン吹いてます)。

さて、今日の午後はニョウボと差し向かいで・・・

・・・夕食のギョーザを包みました(子供たちは友だちと遊びに行っちゃった)

私はギョーザにはニンニクを入れたいのですが、いつも多数決で却下!されます。
そのかわりニラを多めに入れてもらいました。
ニンニク好きなんだけどなあ・・・というかニンニクの入ってないギョーザなんてなぁ、ぶつぶつ・・・。
でも、食べるとそれなりに美味しいのであります。

さてギョウザを包みながら聴いていたのは、人気作曲家・吉松隆の室内楽作品集「アトム・ハーツ・クラブ」(どういう選曲センスや)

吉松氏によると「アトム・ハーツ・クラブ(原子心倶楽部)」の正式名は
「ドクター・タルカスズ・アトム・ハーツ・クラブ(Dr. Tarkus's Atom Hearts Club)」。
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「アトム・ハート・マザー(原子心母)」「タルカス」を足して
「鉄腕アトム」の10万馬力でシェイクした音楽を目指す・・・・・・というコンセプトによる音楽倶楽部。(わけわからん)

音楽史における現代の正統な継承者は「(クラシック音楽系の)現代音楽」ではなく「ロック」である!
という視点による秘密同好会だそうです。 (どこが秘密なんだろ)

「アトム・ハーツ・クラブ・トリオ」の弦楽合奏ヴァージョンである「アトム・ハーツ・クラブ組曲」は、
すでにこのCDこのCDに収録されてまして、なかなかにロックな雰囲気をかもし出してますが、
今回のピアノ・トリオ・ヴァージョンは、楽器編成のためか、ずいぶんエレガントな感じ。
ロックと言うよりジャズっぽいです。
遊んでるように見せかけて、じつは細かいところまで抜かりなく仕上げてあるので、どんな編成でも楽しく聴けるし飽きません。
やっぱり遊びってのは真剣にやらないと面白くないもの。

 アトム・ハーツ・クラブ・トリオ第1番(このCDの演奏ではありません)
 

「第2番」の第4曲では「春の祭典」が引用され、第5曲ではおなじみ「鉄腕アトム」のテーマも顔を出します。

そして、初期の繊細叙情にして絶美なピアノ曲「レグルス回路」(1979)、
フルートとピアノのための名作「デジタルバード組曲」(1982)あたりは、もうすっかり古典になってしまったかも。
どちらも大好きな曲です。

 デジタルバード組曲 より(このCDの演奏ではありません)
 

ピアノ四重奏曲「アルリシャ」(1987)は、「デジタルバード組曲」と同じコンサートで演奏するために作られた曲で、
編成はフルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノとやや特殊。
不協和音を叩きつける前衛的な楽章もあります。
いままで録音がなかったのが不思議。

「ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードに寄せて」(1997)は、「プレイアデス舞曲集」から派生したピアノ曲。
水面に映るちいさな星のきらめきのような、はかなく繊細な小品です。

 (このCDの演奏ではありません)

アトム、デジタル、鳥、星など、吉本じゃなかった吉松ワールドのキーワードがちりばめられた楽しい一枚。
皆様のお宅でもギョーザを包むときのBGMにどうぞ。

(08.10.25.)


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