moumoon/Flyways
(2018)
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2018年3月、moumoonの2年7か月ぶりのオリジナル・アルバム、"Flyways"が発売されました。
フル・アルバムとしては7枚目。
なんというかもう洗練の極み、極上の耳触り、聴くヴェルヴェット、やわらかな音の流れの中をたゆたって時間を忘れそう。
こんなに洗練しちゃっていいのかしら。
ただいま、芳醇なる響きの中に身を沈め、脱力状態で喉をゴロゴロいわせるオッサンの図が展開されております(きもい)。
アップテンポの曲も少なくないですが、全体から受ける印象はあたたかな光沢、ゆらぎを伴った透明感。
MASAKIの産み出すメロディは流麗でありながらフックが効いて、聞き流されることを拒みます。
YUKAの紡ぎだす歌詞は適度に浮世離れ、ポエミーながら甘すぎない絶妙のライン。
"Flyways"
タイトルの"Flyways"とは、「蝶の通り道」のこと。
蝶は好き勝手に飛んでいるように見えて、じつは決まった道筋を飛んでいるんだそうです。
飛行機の航空路みたいなものかあ(?)。
なのでアルバムを貫くテーマがあるとすれば、「目に見えないけれど確かにある道しるべ」でしょうか。
そう思って聴くと、どの曲もそんな風に聴こえるから不思議なもんです。
”Serendipitous”
(Serendipitousとは「偶然の発見・出会い」という意味、味わい深いなあ)
”Serendipitous” (スタジオライブ・バージョン)
わたしたちは 誰かを愛し 誰かに愛される
この世界にたった一つ 愛を見つける 力がある
耳に心地よく気持ちよく聴けてしまいますが、さすがは時間をかけて丁寧に作られたアルバム、繰り返し聴いても飽きません。
それどころか聴くたびに新たな発見があります。
凝りに凝った音作りはMASAKIが主導。
ポップな曲、せつないバラード、エレクトリック・ナンバー、多彩なアレンジで各曲に独自の魅力を。
コンポーザーのみならずサウンド・エンジニアとしても引き出しが多い人です、すごいなあ。
そしてYUKAの歌声は年齢とともに深みと柔かさを増して、脳からアルファ波をダダ漏れにしてくれます。
"Let It Shine" (TVドラマの主題歌だったので、こんないかついサムネイルに・・・)
出会いも別れも皆 意味があるのだと知った
痛みをちゃんと味わって 抱きしめて忘れないで
正しい愛し方は まだわからなくても
旅の途中 気付くことが あるでしょう (0:55から)
・・・この曲の言葉、沁みます、刺さります。 YUKAさん、いい歌詞書くなあ。
悟りでも開きました?
”Triangle”は雄大な歌詞を持つパワフルな曲。 やはり「月」が登場する曲は格別です。
どんな日も この空見上げ きみとわたしと月を結べば
遠くても つなぐトライアングル 目に見えなくても
スタジオライブ・バージョン、なんとさらにパワフルです!
付属のDVDには、昨年10月の赤坂Blitzでのライヴの模様を収録(行きました)。
私の薄い後頭部もちょっとだけ映っているはず。
なおライヴはけっこうロックだったりします。
"エメラルドの丘"
(2018.03.18.)
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