ロリーナ・マッケニット/"the mask and the mirror" と "the book of secrets"


ケルト系音楽、けっこう好きです。
アルタン、カパーケリー、チーフタンズ、ドーナル・ラニーなど、いろんなアーティストがいますが
一番のお気に入りはロリーナ・マッケニット(Loreena McKennitt)

この人、実はカナダ生まれで、ケルトの血は引いてるそうですがアイルランド人ではない
しかし作る音楽はどう聴いてもケルトの伝統に根ざしたもので、
そういう意味で「さまよえるケルト人」と自称しているそうです。

最近はスペイン、北アフリカ、中世ヨーロッパなどの音楽の要素を大胆に取り入れ、その音楽世界を大きく広げています。
ケルティック・ハープを爪弾きながら透明なソプラノで歌われるその音楽は、幻想的でありときに呪術的でもあります。
いまはやりのヒーリング・ミュージックとしても聴くことができますが、
中世の伝承歌を歌うときは、アラ・フランチェスカエステル・ラマンディエ、あるいは
エスペリオンXXといった、クラシックの古学系アーティストに近いものを感じます。

2001年現在まで、7枚のアルバムと2枚組ライヴ・アルバムを発表しています。

★ the mask and the mirror
1994年発表の第6作。
スペイン、イタリア、モロッコといったヨーロッパ各地の音楽を大胆に取り入れています。
いっぽう、アイルランドの巨匠、ドーナル・ラニーもブズーキで参加していたりして、大きな広がりのある音楽世界を感じさせます。








 Amazon.co.jp : The Mask and Mirror

 The Bonny Swans (ケルトの悲しい歌)
 

★the book of secrets
1997年発表の第7作(2001年現在での最新作)。
マルコ・ポーロの「東方見聞録」、ダンテの「神曲」といった
いにしえの書物から得たインスピレーションをモザイクのように組み合わせて作ったアルバムだそうで、エスニックな情緒がさらに濃くなっています。
そのものずばり、「マルコ・ポーロ」という曲もあります。
一方で、ヴェネティアをモチーフにした曲"La Serenissima"はまるでルネサンス・イタリアの舞曲のよう。









 Amazon.co.jp : The Book of Secrets

 HMV : The Book of secrets icon

 Marco Polo (これは中近東風、エスニックな香りが心地良い)
 

 La Serenissima (セレニッシマとは「ヴェネツィアの栄光」の意味なんだとか)
 


早く新作を出してください〜〜。

(2001.11.6.記)    


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