ロリーナ・マッケニット/ THE ROAD BACK HOME (2024)
Tower : THE ROAD BACK HOME
前作「LOST SOULS」(2018)を発表後、
「これが私の最後のアルバムになるかもしれないわ」
と寂しいことを言っていたロリーナ・マッケニットが、6年ぶりに新作を届けてくれました。
「辞める辞める詐欺かい!」とツッコミたくなりますが、こんな詐欺なら大歓迎、嬉しいです。
THE ROAD BACK HOME
2023年夏に、カナダのオンタリオ州で開催された4つのフォーク・フェスティバルに出演した際に録音されたもので、
お客さんの拍手や歓声が入っています。
SEARCHING FOR LAMBS
タイトルが示す通り自らの音楽的ルーツに回帰するようなアルバムで、
前作「LOST SOULS」が、時代を超越した無国籍風エスニック・ロマンティック・ミュージックだったのに対し、
素朴でトラディショナルなケルティック音楽の花束といった感じです。
収録されている曲の多くは、ロリーナがキャリア初期のクラブ出演時によく歌っていた曲なんだとか。
過去のアルバムに収録されている曲もあれば、これまでレコーディングされていなかった曲もあります。
WILD MOUNTAIN THYME
ロリーナのクリスタル・ヴォイスは、60歳代後半とは思えない透明感。
年齢による衰えを感じさせないどころか、かえって深みと艶を増している感すらあります。
時を超越した音楽の女神、歌う妖精女王、我々しもべたちはただひれ伏すのみです。
ノリの良いアイリッシュ・ダンス・チューンもあります。
ライブならではの盛り上がりです。
CUSTOM GAP
ロリーナ・マッケニット健在を確認できて、ファンとしては喜ばしい限りであります。
(2024.03.23.)
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