ロリーナ・マッケニット/ナイツ・フロム・ジ・アルハンブラ
Loreena McKennitt/Nights From The Alhambra
(2007)
Amazon.co.jp : Nights From the Alhambra (W/Dvd) (Dig)
HMV : Nights From The Alhambra
Tower@jp : ナイツ・フロム・ジ・アルハンブラ [2CD+DVD]
さまよえる吟遊詩人、ロリーナ・マッケニットの2枚組みライヴ・アルバム。 DVD付きです。
Nights From The Alhambra
いやあ、ついに出ましたこれぞ最強アイテム。
ロリーナ・マッケニットはとりあえずこれ1枚あれば大丈夫。
1枚といっても2枚組みですけど。 DVDもついてますけど(←しつこい)。
過去のアルバムからまんべんなく選ばれたベストな選曲。
しかもアルハンブラ宮殿という、彼女の音楽にとって理想的とも言える場所を得て、
水を得た魚というか、風を受けた帆船というか、宮廷で歌う吟遊詩人というか、とにかく熟達の名演奏・名歌唱を楽しめます。
さらに附属のDVDには、このライヴの模様をMCも含めて完全に収録・・・って、どっちがオマケなんだろう?
ケルトにはじまり、中世イングランドからイタリア・ルネサンス、そして中近東へと広がってゆく神秘な音楽世界をただ楽しむのみ。
青と赤を基調にしたほの暗いライティングは、深海の底のよう、幻想的で涼やかな雰囲気をかもし出します。
スペインで最も重要なルネサンス建築物の中央に立ち、ハープ、ピアノ、アコーディオンなどを駆使しながら、
豪華なバックバンドを従えて歌うロリーナはまさに現代によみがえった「いにしえのミューズ」。
バックには、カヌーン(エジプトの弦楽器)、ハーディガーディ(ハンガリー)、ウード(南アジアの弦楽器)、リラ(ギリシャの弦楽器)
など、怪しい楽器がたくさん使われていてとても面白いのですが、どれがどれだかよくわかりません。 残念。
それからチェロ奏者がめっちゃ美人さんです。
秋の夜長、じっくり鑑賞するにふさわしいCD&DVDセット。
気分はもう世界音楽紀行。
Caravanserai (ペルシア語で「隊商宿」の意味。中近東エスニック・ムード漂う幻想的な曲)
Penelope's Song (遠い彼方の愛する人を思う歌です)
Penelope(ペネロペ)は、ギリシア神話に出てくるオデュッセウスの妻。
トロイア戦争に出征したまま音信の絶えた夫を、20年待ち続けました。
(07.10.27.)
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