ヴァレンティン・シルヴェストロフ/Melodies of Silence(2019)
(Tomasz Kamieniak : ピアノ)



Amazon : Melodies of Silence

Tower : Melodies of Silence


2020年が明けましたが、なんだかお正月気分が抜けず、ボーッとしています。
こういうボーッとした時に聴くのに最適のCDを見つけてしまいました。

ノスタルジック・ミュージックの巨匠、ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937〜)のピアノ作品集。
2000年以降に書かれた、比較的最近の作品が集められています。

シンプルで静かですが、なんという豊かな音楽!

 あふれる抒情、染み出す懐旧、ロマンティックな表情、メランコリックな響き、しなやかなリリシズム。

部屋を暗くして音量控えめで聴いていると、なにか捉え難い感覚の記憶が押し寄せてきて、心がざわざわします。

 

センチメンタルで甘い曲ばかりですが、品位は高く心地よいです。
驚くほど透明な音、シンプルなメロディ。
色彩豊かな映像が想い浮かんでは消えてゆきます。

 

ふと気づくと、膝を抱えて丸くなってなにやらぶつぶつつぶやいておりました(←アブナイ)。

けっこう危険な音楽かも知れません。
服用のしすぎには注意が必要です。
「ノスタルジーの刃」とでも申しましょうか、遥かな夢見に心を遊ばせているうちにあらぬ世界に迷い込んでしまいそう。

 

短い曲ばかり27トラック収録されていますが、作曲者はできれば全体を一つの流れとして味わってほしいそうです。
そのためCDの曲間は極めて短く、ほぼアタッカでつながってゆきます。
ボーッと聴いているといつ曲が変わったのかわからないほどですが、それが作曲者の狙い。

 

柔らかくさらりとした気分の流れは、品位を小脇にそよ風のよう。
耳をかすめて通り過ぎてゆく甘さ優しさ。

 

このところ1日1回は聴いているのですが、気のせいか徐々に勤労意欲がそがれていくような・・・、ずーっと家にこもってボーッとしていたいような・・・。
じつはシルヴェストロフって、「人をダメにする音楽」なのでわっ?

(2020.01.18.)


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