谷山浩子 45th シングルコレクション(3枚組 2017)

    

Amazon.co.jp : HIROKO TANIYAMA 45th シングルコレクション

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昨日は「和楽器バンド」のライヴに行きました。
六度目の参戦にしてまさかの最前列が当たりまして、超・超・至近距離でメンバー全員のお顔とお姿と演奏と舞を堪能する至福に恵まれ、
豪華絢爛、歌唱朗々、超絶技巧、和風満喫、色艶流麗、爆音上等のライヴ・パフォーマンスに魂を抜かれました。

 

ライヴが終わって腑抜け状態で家路に。
このところ予習のために和楽器バンドのCDばかり聴いていたのですが、
帰りの車の中では聴く気になれず(だってライヴのほうがずっとよかったんだもん)、谷山浩子を聴いてました (←ギャップ大?)。

じつは谷山浩子、1970年代からファンでして、80年代には「オールナイトニッポン」(午前3時開始!)もたびたび聴いたし、
「101人コンサート」にも(1回だけ)行きました。
その後、憑き物が落ちたようにパタッと聴かなくなったんですが、2〜3年前からじわりと再発再燃いたしまして、
ライヴに行ったり、持ってなかったCDを買い集めたりしています。

谷山浩子は15歳でデビューし、今年デビュー45周年なのだそう(年齢がわかっちゃう)。
音楽業界でメジャー・アーティストとして45年って、凄いです。
しかも現在でもコンスタントに曲を発表し、年に数十本のライヴをこなし・・・・・・人間業ではないですな。
おそらく魔物か物の怪、魑魅魍魎のたぐいではないかと思います。

というわけでこのたび


 谷山浩子 45th シングルコレクション


なる、これまでのシングル音源を完全収録した3枚組CDが発売になりました(全50曲収録)。

シングルはアルバムとは違うアレンジになっていたり、B面曲はアルバムに収録されないことがあったりするので、
初めて聴くヴァージョンや知らない曲もけっこうあって、新鮮な気持ちで聴かせていただきました。
なお谷山浩子の場合、シングル曲=ヒット曲ではないので、有名な曲はむしろ入っていなかったりします。
たとえば「猫の森には帰れない」「しっぽのきもち」「王国」などはありません。
でも私の好きな「海の時間」「心だけそばにいる」は入ってます

 

 

ずっと不変のクリスタル・ヴォイス のイメージがあったのですが、やっぱり初期の声は若いっ! 言い換えれば青いっ!
それはそれで初々しいのですが、むしろ年を経てからの声の深さ・多彩さ・表現力を再認識しました。
45年間、精進を怠らず、磨きをかけてきたのでしょうね〜、偉大だ。
どの曲もオンリーワンでスペシャルで、天才と呼ぶしかないです、神の域です、つーかやっぱり魔物です。

でも初期のシングルは意外なほど歌謡曲寄りのアレンジで、良くも悪くも「昭和」を感じさせます。
これはまあレコード会社の方針だったようで、ご本人もコメントで、
「アレンジャーはディレクターが選んだんですが、歌謡曲をやっていらっしゃる方で、そういう音になっていますね」(天使のつぶやき)
などと仰ってます。

そう、歌詞カードには1曲ごとにコメントがついていて面白いのです。
いちばん可笑しかったのが斎藤由貴に提供した「MAY」という曲の、

 「ディレクターのアイデアで、斎藤由貴さんの”MAY”と同じ日に出しました。斎藤由貴2位、谷山浩子80位でした(笑)」

というくだり。
ライトな自虐、谷山浩子らしくていいっすねー。

 

今年の9月には、6年ぶりにオリジナル・アルバムを出す予定だそうで、楽しみ楽しみ。
近くでライヴをやってくれたら、絶対行かなきゃ!
めでたく還暦を超えた谷山浩子、こうなったらどこまでも憑いていきます、もとい従いていきます!

(2017.5.4.)


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