谷山浩子/花さかニャンコ(2019)



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花さかニャンコ

2021年現在の谷山浩子の最新アルバムです。
NHK「みんなのうた」に提供した曲が中心となっています。

「なーんだ、子供向けか」と思われるかもしれませんが、大人の鑑賞にたえる名曲ばかりです。
というかこの作品の本当の恐ろしさは子供にはわからないです。

「花さかニャンコ」は「みんなのうた」で放送中から、「狂気を感じる」「聴くほどに怖い」と大評判をとった問題作。
何にでも花を咲かせるニャンコが主人公で、最初は「枯れ木に花をピポパポパ」と花さか爺さんの真似ですが、
そのうちに人の頭や指や鼻に咲かせはじめ、富士山もピラミッドも花まみれに。
地球がすべて花でおおわれると、宇宙船で宇宙に飛び出しブラックホールにまで花を咲かせ、「宇宙の果てまで花いっぱい」
「花による侵略」というか「暴力」というか「花テロ」です・・・。
ニャンコとその仲間たちが最後までニコニコ笑顔なのがさらに恐ろしい。





まあ、昔から谷山浩子を聴いてきたリスナーには想定の範囲内というか、このくらいやってくれないと浩子さんじゃないのですが。

「ねこねこでんわ」は、「ねこねこでんわ ねこのかお ねこねこでんわ かけてみよう」と天真爛漫に始まりますが、
「だれにかかるか わからない」・・・って、えらい迷惑やなおい!
見も知らぬ相手から突然電話をかけられたクジラさんもサンタさんも大人の対応をしてくれてよかったね、という歌です(←違う)。
ところで、猫の顔をした電話ってどんなのだ・・・?



このアルバムのベスト・トラックと言いたいのが「ピヨの恩返し」
これまた解釈をめぐってネット上で小さな論争が巻き起こり、「単なる冗談説」から「ホントに変身説」、「ピヨ認知症説」「統合失調症説」まで!
とにかく後世に残る名曲だと思います(正直ちょっと泣いた)。



「ネムルル」は、「名前はネムルル いつも眠たい子猫 そばにいるだけで みんな眠たくなるよ」と、やさしく歌い始めますが、
やがて「今夜は満月 猫の力が強い 半径9キロ圏内 人も電車も眠った」って、今度は「睡眠テロ」ですか〜。
しかも「おやすみ ネムルル 終わりのないメリーゴーラウンド」ってことは、永久に目覚めないのでは???



というわけで、メルヘンと狂気に満ちた谷山浩子ワールドを手軽に満喫できる、充実のアルバムなのでありました。

(2021.06.24.)


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