東欧の現代ピアノ協奏曲集 (Warner Classics 2564 60491 2)
アレクセイ・リュビモフ独奏、シフ指揮、ブレーメン室内フィル



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HMV : ウストヴォルスカヤ、グレツキ、グバイドゥーリナ/ピアノ協奏曲 icon

曲目
トラック1 ウストヴォルスカヤ/ピアノと弦楽とティンパニのための協奏曲
トラック2 グバイドゥーリナ/ピアノと室内管弦楽のための協奏曲「イントロイトゥス」
トラック3〜4 グレツキ/ピアノと弦楽のための協奏曲
トラック5〜7 ペレシス/ピアノと室内管弦楽のための「白の協奏曲」


どうも最近、音楽方面で、マイナー路線を突っ走っているような気が(「最近」かあ〜?)
これは、ワーナー・クラシックスの廉価盤、apexシリーズの8月の新譜(輸入盤)。
1000円程度でこのCDが手に入るなんて! 
現代音楽好き以外の方にもおすすめしたるでー!

1曲目、大好きな作曲家、ガリーナ・ウストヴォルスカヤ(1919〜)の
ピアノと弦楽とティンパニのための協奏曲(1946)。

  い傑作ですっ!!

比較的初期の作品ですが、すでに彼女の特徴である凶暴な、もとい火を噴くようなサウンドがたっぷり聴けます。
彼女の音符は、ただのの音でも、暗闇を突き通すビームのように聴く者の心にまっすぐ突き刺さります。
不思議な力を持った音楽であり、作曲家です。
冒頭ピアノで提示される何かを決意したような主題が様々に展開され、鐘の音のような和音を響かせつつ終結する、17分ほどの単一楽章の曲。
リュビモフの演奏はスマートで良い感じ。
初演者・セレブリヤコフの演奏(メロディア)は、超速いテンポで、迫力はありますが荒い箇所も多く、あまり好きではありません(おまけに入手困難)
ウストヴォルスカヤのよき紹介者であるオレグ・マロフ盤(MEGADISC)(試聴できます。トラック1です)は、
逆に丁寧ではありますが穏やか過ぎる気がして、もう少し破壊力が欲しいぞ(おまけに高価)
というわけで、現時点ではこのリュビモフ盤がベストかなあ。
なお、近々アルゲリッチがこの曲を録音するという情報は、まったくありませんです(すごい演奏が期待できそうですが)

 ウストヴォルスカヤ:ピアノと弦楽とティンパニのための協奏曲
 

あとの曲については簡単に。
グバイドゥーリナ(1931〜)の「イントロイトゥス」は、呪術的・幻想的な静かな曲です。
ウストヴォルスカヤ作品とは対照的で面白い。
良い曲だとは思いますが、やや難解。 ピアニストは活躍が少なくて欲求が不満しそう。
演奏はきちんとしてますが、おどろおどろしい感じがちょっと足りないです。
以前聴いた、アンドレアス・ヘフリガー/ベルンハルト・クレー盤(SONY)は、
そのまんまホラー映画のサントラに使えそうで良かったなあ(え、そういう曲じゃない?)

グレツキ(1933〜)のピアノ協奏曲は、2楽章で8分余りの短い曲。
無窮動ミニマル音楽というのでしょうか、ひたすらリズミックにガチャガチャと忙しいけれど、けっこう楽しい。
実演ではめちゃ受けしそうですね。

ペレシス(1947〜)という作曲家ははじめて聴きますが、これは、うーん・・・
リチャード・クレイダーマンに弾かせたらぴったりくるような、シンプルでかわいらしい曲。
ウストヴォルスカヤの対極にあるような音楽です。
これはこれで単なる気晴らしとして聴けば良いのでしょうけど。

(03.9.21.記)

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