華風月/淡き現に 夢かさね(2017)



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You Tube/淡き現に 夢かさね 全曲試聴・其の一

You Tube/淡き現に 夢かさね 全曲試聴・其の二

You Tube/淡き現に 夢かさね 全曲試聴・其の三


今年(2017年)は、2月と5月に和楽器バンドのライヴに参加しました。
8月には京都の平安神宮でもライヴがあるそうで、それに行けたら3か月ごとにライヴ観てることになります。
われながら熱心なことです。

昨年は日光東照宮でライヴをした和楽器バンド、平安神宮ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょう。

日光東照宮御鎮座四百年記念ライヴより
         ↓
 
  
これほど名所旧跡での演奏が似合うアーティストもいませんね。
東大寺・明治神宮・大宰府などでもやってほしいな。
ちなみに我が家の隣も神社なんですが・・・・(無理)。

そんな和楽器バンドの母体となったユニット、華風月が4作目となるニュー・アルバムをリリースしました。

 華風月/淡き現に 夢かさね

華風月は、キーボード&ヴォーカルの鈴華ゆう子、箏の衣袋聖志、尺八の神永大輔の3人組。
もともとは2011年に日本詩吟コンクールで優勝した鈴華ゆう子が、吟じるときのサポートメンバーとして箏と尺八を募集したのが始まり。

  鈴華ゆう子:詩吟「江南の春」
 

やがて詩吟のみでなくオリジナル曲も演奏するようになり、そのうち「ロックもやりたいね」ってことで、メンバーを増やして和楽器バンドを結成。
その和楽器バンドが予想以上に(?)売れるなか、華風月としての活動もきちんと続けてきた3人、
3年ぶりのアルバムはなんと3枚組、初回限定盤にはさらに2時間収録のDVDがつくなんて、もう勘弁してください〜〜〜(←嬉しい悲鳴)。

1枚目はメンバーのオリジナル曲。
鈴華ゆう子の曲は和楽器バンドやソロアルバムで聴きなれています。
さすが音大ピアノ科出身の安定・端正な曲作りですが、今回は良い意味でハジけた曲もちらほら。
とくに「物ノ怪数え歌」は、身軽に響きが変幻し音が動く、アップテンポの和風ロックナンバー、和楽器バンドの活動がフィードバックされたのかな。

ほかの二人の曲も聴きものです。
神永大輔作曲のケルティックなインストゥルメンタル・ナンバーは、変拍子を巧みに操って面白いです。
和楽器とケルトって、相性良いのかな。
衣袋聖志作詞作曲の「雨の日パレード」は、これって谷山浩子ですか、「みんなのうた」ですかと言いたくなる童謡風の楽しい曲で、
巧みなアレンジのおかげもあって耳について離れません。

2枚目は、唱歌・童謡集。
最初の「とうりゃんせ」が、いきなり節調(こぶしではない)効いてて迫力です、怖いです、でも麗しいです。
絢爛たる妖かしの花が咲く予感に、思わず背筋がぞくりとします。
つぎの「あんたがたどこさ」はアカペラですが、深くて暗い闇をのぞくようです。
もちろん楽しい曲もたくさんあります、「さっちゃん」かわいいな「さっちゃん」。

ところで私は「朧月夜」という曲が大好きでして、生まれ変わったら朧月夜になりたいと思っているほどです(←わけわからん)。
この曲に関してはちょっとうるさい私、これまで聴いた中で最高なのは池田綾子ヴァージョンですが、

 朧月夜(池田綾子)
 

華風月の演奏も勝るとも劣らぬ素晴らしさで、すっかり酔わされたことでありました。
ほかにも尺八・箏・ピアノのソロ曲もあって、飽きません。

そして3枚目は、詩吟です。
1枚全部詩吟です、ガチで詩吟です、詩吟ったら詩吟です。
詩吟のCDを買って聴く日が来るなんて、和楽器バンドのファンになる前には考えられませんでした。
そしてこれが・・・・・・素晴らしかったのです!
いやもう最高ですよ詩吟、ほかの2枚には悪いですが、じつは一番繰り返し聴いてるのがこの3枚目だったりします。
これぞ日本ですよ、和の心ですよ、クールジャパンですよ!
これまでも曲の一部に詩吟を挿入したり、ライヴで1曲だけ吟じたりしてましたが、ガチで通して聴くとまた格別。
切ないほどに艶やかな声で、時を超えた遥かな想いを解き放つ、鈴華ゆう子
支える箏と尺八はロマンを内に秘めながら、響きはたっぷりした情動を孕みます。
即興的に装飾を加えたり息づかいを変えることにより生じる音の淀みがじつにスリリング。

 和楽器バンド・詩吟「故意君を訪ぬ」(USAでのライヴ)
 

なお、後半には「カラオケ」も収録されていますので、ひとつ自分も吟じてみようという方は是非どうぞです。
私がやると、たぶん通報されるか救急車を呼ばれます。

初回限定盤付属のDVDは、MVとか、インターネットTV番組「鈴華ゆう子のただいまIBARAKI」ダイジェストとか、ハワイ公演のレポートとかが収録されていて、これまた楽しいです。

 「鈴華ゆう子のただいまIBARAKI」2015.第5回より(この回は収録されていません)
 

(2017.06.10.)



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