アヴァラヤ・キソフスキー/歌曲集



Anazon.co.jp : Avaraya Kisovsky/Songs



毎年4月1日になると、誰も頼んでいないのに妙な新作を発表する
妙な作曲家・アヴァラヤ・キソフスキー
過去に、ピアノ協奏曲トライアングル協奏曲などの堂々たる駄作を発表しましたが、
全く懲りていないようで、今回は歌曲をあつめたアルバムがリリースされました。


収録曲を順にご紹介しましょう。



歌曲集「12のオヤジギャク」

腰が抜けるほどしょーもないオヤジギャクばかりを歌詞に使用した歌曲集です。
独唱者はソプラノの卯月ひとひ、ピアノはスカーレット・ライが担当しています。

 「♪このワインは〜、ワイんやで〜」

 「♪そんなに予算を使うのは〜、よさんか〜!」


といった、「かいけつゾロリ」レベルのギャクには童謡風のアレンジ、

 「♪悪の十字架をあがめる、この邪悪な教会〜、開くの十時か〜?」

 「♪吸血鬼が青い血をすすりながら〜、『あーオイチ!』」

などのホラー風ギャク(なんじゃそりゃ)には、半音階を多用するなど、
妙に芸が細かいところがまた憎たらしい

ライヴ録音であり、聴衆は、1曲終わるごとに、しらじらしい笑い声を上げることを要求されます。
会場の空気がこれ以上不可能なほどに冷えてゆくのが、手にとるようにわかります。
夏でも冷房が不要なエコな曲。


「早口言葉による無窮動カノン」

プレスティッシモ・アジタートで演奏される活発な音楽。
歌詞はすべて早口言葉となっております。

 「坊主が丈夫な屏風に上手に坊主の絵を書いた」レベルからはじまり、

しだいに

 「ヒマラヤで平山綾に平謝り」

 「東京特許許可局局長科挙受験許可」

 「あの竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけたのだ」

など、難度の高い早口言葉が続出。
高頻度に舌を噛んでしまううえ、ほとんど息継ぎも不可能なため、
独唱者には、口で歌いながら鼻で息を吸う循環呼吸が要求される難曲。
舞台袖には酸素吸入器を用意するよう指定されているそうです。


ジョン・ケージ「4分33秒」ソプラノ・ヴァージョン

最後に、ケージの名曲「4分33秒」の、ソプラノとピアノのためのヴァージョンが収録されています。
さすがに名曲であります。
このアルバム中最高の聴きものといえましょう。


(10.4.1.)


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