ヴィヴァルディ/協奏曲ボックスセット(16枚組)
(シモーネ/イ・ソリスティ・ヴェネティ)




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先日、クラウディオ・シモーネ/イ・ソリスティ・ヴェネティの16枚入りアルビノーニBOXを購入して
マタタビを嗅いだ猫のように陶然としながら聴き終えたばかりの私ですが、なんと16枚入りのヴィヴァルディBOXも出てるじゃないですか!

 即決で購入!

冷静に考えると16枚のうち12枚くらいはすでに持っていますが、いいのですよそんなことは。
1枚ずつオリジナルの紙ジャケットに入ってこの値段は破格だし、気のせいかリマスタリングされて音も良くなってる気がします(うちのオンボロオーディオではよくわからん)。

これはヴィヴァルディの協奏曲ばかり集めたボックス。
シモーネ/イ・ソリスティ・ヴェネティのメリハリある響きの色、呆れるほどに決まっています、ヴィヴァルディにぴったりのさわやかさ。
一部の古楽器団体のように奇をてらったところや妙に刺激的なところはなく、ただひたすら綺麗・華麗・流麗・洗練
ムード・ミュージック寄りと言われればその通りで、そういうのを物足りなく感じる人もいるとは思いますが個人的には大好物。
16枚もあるのに数日で聴き終えてしまいました。

 協奏曲集 作品4「ラ・ストラヴァガンツァ」 第6番 第1楽章 (哀愁と緊張感にあふれた名曲!)
 

最盛期のジャン・ピエール・ランパルを独奏に迎えたフルート協奏曲集(1966年録音)は、
その華やかさと優美さでいまも最高の名演奏と、他の演奏ほとんど聴いてない私が断言します(説得力)。

 フルート協奏曲 作品10-3「ごしきひわ」 第3楽章
 

ピエール・ピエルロのオーボエの軽快な明るさも超魅力的。
まさにイタリアの陽光のような透明な音色、もう最高ですねとイタリア行ったことない私が断言します(だから説得力が)。

 オーボエ協奏曲 ニ長調 RV453 第1楽章
 

そしてヴィヴァルディの独壇場とも言えるジャンルがマンドリン協奏曲
どうですかこの何の悩みもなさそうな明るさ能天気さ!
これぞイタリアですよ、気分はもうアモーレですよ、カンターレですよ、マンジャーレですよ!!(←落ち着け)

 ふたつのマンドリンのための協奏曲 RV532 第1楽章
 

まあ16枚も続けて聴くと、さすがに「おんなじだなあ」と、ダルラピッコラのようなことを思わんでもありませんが、
どれもこれも抗いようのないほどに絶美なので、思考停止して聴き惚れるのみ。

 協奏曲集 作品9「ラ・チェトラ」 第6番 第1楽章
 

なおシモーネ/イ・ソリスティ・ヴェネティによるヴィヴァルディの協奏曲はこれがすべてではなく、
作品6、作品7、弦楽のための協奏曲など、このボックスに収録されていない名演もたくさんあります。

(2021.05.16.)


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