ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲とシンフォニア
(シモーネ指揮/イ・ソリスティ・ヴェネティ)
エラート 8573-88049-2




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アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)は、「四季」に代表される、ヴァイオリンのためのソロ・コンチェルトをたくさん残しましたが
弦楽合奏のみのための作品も数十曲書いていて、「弦楽のための協奏曲」とか「シンフォニア」とか「コンチェルト・リピエノ」とか
いろいろな名前をつけています。
厳密には協奏曲ではないし、交響曲ともいえないので、ロッシーニみたいに「弦楽のためのソナタ」とでも名づけてくれれば、もっとしっくりきたのですが。

ヴィヴァルディの作品の中では「調和の幻想」「四季」の陰に隠れてあまり知られていないのではないかと思うのですが、
なかなか聴きごたえのある美しい曲が多く含まれています。
それらを19曲おさめた2枚組の廉価盤です。
ソロ・コンチェルトではないので、技巧的なパッセージで耳をひきつけるというわけにいかず、もともとのメロディの美しさや構成の妙が要求される種類の音楽ですね。
さわやかに流れる長調の曲も、陰影が魅力的な短調の曲もとりそろえていますし、緩徐楽章は、ロマンティックな情緒を感じさせる美しい曲が多いです。

とくにヘ短調RV143は、大胆に跳躍する主題による厳格なフーガで始まり、幻想的な第2楽章に、
特徴的なシンコペーションを多用した第3楽章が続く曲で、屈指の傑作だと思います。

 ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲RV143
 

明るくさんざめくような活力に満ちた冒頭が印象的な、ト長調RV146は、長調作品の大傑作。

 ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲RV146
 


あと、ト短調RV157もとても好きですね。

 ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲RV157
 


シモーネとイ・ソリスティ・ヴェネティの演奏は、速めのテンポで爽快ではありますが
古楽器演奏ではなく、響きが厚めでこってりしているので好みは分かれるかも。
私は好き好き大好き超愛してるです。

自動車に積み込んで、運転のたびに聴いています。

(01.12.16.記)


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