ロッシーニ/弦楽のためのソナタ集(2枚組)
(イタリア合奏団)



Amazon.co.jp : ロッシーニ:弦楽のためのソナタ

Tower@jp : ロッシーニ:弦楽のためのソナタ(全6曲) ドニゼッティ:弦楽四重奏曲 第3番/第5番

皆様は、朝の目覚めはどのようにされていますか。
わが家では、タイマーつきのミニコンポに、クラシックのCDをセットしてます。
選曲は私の役目。 6時30分きっかりに大音量で鳴るようになっております。 
時々、休日に解除するのを忘れて、家族に怒られます。

さて、最近わが家のミニコンポにおさまっているのが、このCD。
ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792〜1868) は、「セビリアの理髪師」などで有名なイタリアのオペラ作曲家。
この「弦楽のためのソナタ集」は、なんと12歳の時の作品です。

まだ本格的に作曲を学んでいなかったロッシーニがハイドンやモーツァルトのクァルテットをお手本に、見よう見まねで書いた音楽ですが、
それこそ「イタリアのカンタービレ」を楽譜に書いて額に入れて床の間に飾ったような名品です。 
独創性にも欠けていません。
のちの大オペラ作曲家を予見させる、したたるような美しいメロディが次々に現れます。

音楽仲間達と合奏するために作曲したものであり(「バンドやろうぜ!」みたいですね)、
ヴァイオリン2、チェロ、コントラバスという変わった編成は、たまたま近くにヴィオラを持ってるヤツがいなかったためとか。

イタリア合奏団は、モーツァルトに勝るとも劣らないこの大天才の作品を艶やかな美音を駆使して歌心たっぷりに演奏しています。

 弦楽のためのソナタ第1番・第1楽章
 

気持ちよい目覚めを約束してくれる音楽です。
ただし注意が必要なのは、あんまり気持ちよい音楽なので、また寝てしまいそうになること。
大音量で鳴らす必要性はここにあります。

 弦楽のためのソナタ第3番・第1楽章
 

(03.5.16.記)


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