ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲全集(4枚組)
(L'archicembalo 2015, 2018録音)



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アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)の弦楽のための協奏曲
「協奏曲」といっても独奏楽器を持たないので、「弦楽のためのソナタ」とでも呼ぶのがふさわしい作品群です。
ヴィヴァルディはカトリックの司祭でしたが、ヴェネツィアのピエタ養育院(女子孤児院)の音楽教師でもあり、そのオーケストラの作曲家兼音楽監督でした。
「弦楽のための協奏曲」のほとんどは彼女たちのために書かれました。
たくさん書きました・・・・・・CD4枚分、全部で51曲あり、しかも傑作ぞろいなのであります。
やっぱり若い女の子のためとなるとはりきっちゃいますよね(←違う)

これは今までありそうでなかった弦楽のための協奏曲の全曲セット
弦楽のための協奏曲のCDはすでに数枚持っているのですが、「全集」と言う言葉に弱いワタクシ、アマゾンで見つけた瞬間ポチッとしておりました。

それにしても、なんというポップでキャッチーな音楽でしょう。
ひとつの楽章は2分程度なので、退屈する暇もありません。
同じ編成で、これほどバラエティに富む楽しい曲を作り続けたヴィヴァルディの天才を思い知らされます。

RV124 ニ長調・第1楽章 (湧き立つような元気いっぱいの曲)


RV152 ト短調・第1楽章 (哀しみを帯びながら走り抜けてゆく名曲!)


似たような曲が続くのですぐに飽きてしまうだろうなと思いながら聴きはじめましたが、キャッチーなメロディ、覇気あふれるリズム、色彩的で華やかな響きに耳を奪われました。
堅苦しいところは全くなく、とろけるような極上のイージー・リスニングです。
ヴィヴァルディが現代に生きていたらソングライターとしてヒット曲を量産、売れっ子になったことでしょう。

RV167 変ロ長調・第1楽章 (涼しい風のような爽やかな曲!)


急速楽章の躍動感も素晴らしいですが、ゆっくりした楽章の優しく優美な歌も魅力的です。
そのままヨーロッパ映画のサウンドトラックに使えそう。

RV126 ニ長調・第2楽章 (運河沿いの石畳を恋人と歩くときのBGMにどうぞ)


RV136 ヘ長調・第2楽章 (やすらぎのメロディに癒されます)


1曲は短いですが、全部通して聴くと4時間20分(!)かかります。
ちょっとずつつまみ食いするのが現実的ですし、食事や読書のBGMとして気楽に楽しむべき音楽でしょう。
なお、気のきいたフレーズが次から次へと現れるので、耳を奪われてかえって気が散ったらごめんなさい。

RV140 ヘ長調・第1楽章 (元気もりもり、忙しい、忙しい)


RV141 ヘ長調・第2楽章 (優美な舞曲 ヴァイオリンTとUがきれいに3度で合わせます)



(2020.03.29.)


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