デイヴ・ブルーベック・カルテット/ブランデンブルク・ゲート再訪
The Dave Brubeck Quartet / Brandenburg Gate : Revisited
(1963)


Amazon.co.jp : Brandenburg Gate: Revisited

HMV : Brandenburg Gate Revisited icon

<曲目>
Brandenburg Gate
Summer Song
In Your Own Sweet Way
G Flat Theme
Kathy's Waltz

皆様こんにちは。
昨日、車で信号待ちしていて、ふと横を見ると、隣の車の運転席で、若いアンチャンがふんふんふーんと髭を剃ってました(by電気髭剃り)
20数年、自動車を運転してますが、信号待ちで髭を剃る人を見たのは初めてだったので、思わずまじまじ見つめてしまい、青信号に出遅れました

・・・いや〜、珍しいものを見たなあ。
なんかいいことあるかも(←あるかっ!)


 (なお、上の文章は本文とは関係ありません。)


さて音楽の世界で「ブランデンブルク」と言えば、普通はバッハ「ブランデブルク協奏曲」のことですが、
こんなブランデンブルグもございます。


 「デイヴ・ブルーベック・カルテット/ブランデンブルク・ゲート再訪」(1963)


デイヴ・ブルーベック・カルテット
と、オーケストラの競演盤です。
大変マイナーな作品ではありますが、「ジャズとクラシックの融合」
をうたったアルバム数多あるなかで、最高傑作のひとつでは、と思うのであります。

曲はバッハのブランデンブルクとは何の関係もありませんが、
合奏協奏曲的な編成だし、ブルーベックさん、ちょっとはバッハを意識したかも?

1曲目「Brandenburg Gate」は、
ベルリン市のシンボルでもある名所旧跡ブランデンブルク門にちなんだ曲(ジャケットに写ってます)
ストリングスで提示される、一昔前の恋愛映画のような哀愁漂うテーマが、自由に変奏されてゆきます。
デイヴのピアノ、ポ−ル・デスモンドのアルト、ユージン・ライトのベース、ジョー・モレロのドラムス、みな端正で気品あふれんばかり。
いつもの陽気で気楽なノリとは違って、ヨーロピアン・テイストの、夢見るような薫り高いアンサンブルを聴かせてくれます。
ブルーベックは、作曲家としてダリウス・ミヨーに師事していたので、
リズムに異様にこだわったり(「Time Out」!)、
「コレのどこがジャズなのよ?」って曲を書いたりします。 面白いです。
あ、まあ、でも結構ジャズですよ、この曲。
19分近い大曲ですが、あっという間に聴き終わってしまいます。

 

なお録音当時は東西冷戦まっただなか。
ジャケット右隅の白い看板には「注意! あと70mで西ベルリンを出ます」と書かれています。
出たらどうなるんですかあ?・・・コワ。
ブルーベックさんの顔も心なしかこわばってるような。。。

あとは4分程度の小曲が4曲。
面白いことに、トラック3「In Your Own Sweet Way」と、ラストの「Kathy's Waltz」のテーマは、
1曲目の「Brandenburg Gate」にずいぶん似ています。
アルバムに統一感を持たせるために、意識的にそうしているのでしょうか。

なお「Brandenburg Gate」は、
もともと「Jazz Impressions of Eurasia(1958)」というアルバムに収録されていた曲。
今回ふたたび取り上げたので、アルバム・タイトルに"再訪(Revisited)"をくっつけたのかな。
律儀なブルーベックさんです。
また、「Kathy's Waltz」は、あの大ヒットアルバム「Time Out(1959)」の収録曲でもあります。
Kathy とは、ブルーベックの娘さんの名前だそうです。

ジャズ・ファンにもクラシック・ファンにも楽しめて、質の高いアルバムでございます。

(08.7.20.)

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