ベル・アンド・セバスチャン/わたしのなかの悪魔
Belle and Sebastian / fold your hands child, you walk like a peasant
(2000年)
春の夜にひとり
ニョウボと娘たちは泊りがけで甲子園観戦に出かけました。
というか長女がほかのふたりを引っ張っていきました。
私は留守番。 ひまですな〜。
まあしかし、パソコンを横取りされずにゆっくり使えるし、
リビングで好きな音楽をかけられるし、
ビールたくさん飲んでも怒られないし、
なんだか嬉しいな。(←ふだんしいたげられているのか?)
というわけで、ひとり静かに晩餐です。
大して広くもないリビングですが、ひとりで食事してると広く感じるなあ。
きょうのディナーのメニューは「春のヘルシースタミナ弁当」ってなんか矛盾しとらんかこのネーミング?
食前酒はフンパツしてエビスビールだ文句あるか。
BGMはベル・アンド・セバスチャンの「わたしのなかの悪魔」にしましょう。
美しいメロディ、柔らかいサウンド、そして暗く屈折した歌詞、
というかほとんど暗黒に近いですなこの世界。
1曲目からいきなり
「僕は戦争で戦った 仲間ををあとに残し 敵を求めて進んだ
まもなく 一人の若者の正面に僕は立っていた
死体は僕に向かって倒れた 弾丸が飛び散った」(I Fought in a War)
ですからね。
I Fought in a War
悲惨な現実や、閉塞感ただよう社会について歌いながら、
夢と現実のあわいをたゆたう、幻想的で浮遊感に富んだ音づくり。
まるで美しい悪夢に魅せられているよう。
原題は「拳を握れ子供よ、君は小作人のように歩いている」
ジャケット写真との恐るべきミスマッチも計算なのでしょう。
寝ぼけ気味のアンチャンが風呂場で歌ってるようなスチュワート・マードックの歌声。
夢見がちの妖精が耳元でささやいてるようなイザベル・キャンベルとサラ・マーティンの声。
どちらも麻薬的なまでの魅力を発散。
見事に勤労意欲を奪ってくれます。
The Model
Waitng for the Moon to Rise
これで明日の仕事が休みなら言うことないのですが・・・。
(08.4.3.)
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