ヴィヴァルディ/オルガン・オブリガートを伴う協奏曲集
(ロベルト・ロレジャン:オルガン  ラルテ・デラルコ)




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8月も終わりですが、驚くほど暑いですね。
朝晩はさすがに少し涼しくなりましたが、日中はまだ35度越え・・・。
明後日から9月なのに、信じられません。

熱いといえば、驚異の廉価版レーベル・ブリリアントの古楽も最近熱い!です。
ブリリアント・レーベルは、他社の古い録音をライセンス取得し、廉価でリリースする商売を主流としていますが、
こと古楽に関しては、質の高い自主録音を、ブリリアントな価格でたくさん送り出しています。

最近このHPでも、ヴィヴァルディ「8つの荘厳な協奏曲」W・F・バッハ「ハープシコード協奏曲全集」
をご紹介しましたが、またまた素晴らしいアルバムが出ました!

 ヴィヴァルディ/オルガン・オブリガートを伴う協奏曲集

じつはヴィヴァルディは、鍵盤楽器のための作品をほとんど残していません。
ショパンが鍵盤楽器でない作品をほとんど残していないのと対照的。

しかし、私も今回初めて知ったのですが、オルガンを使った協奏曲は何曲か書いているのです。
物珍しさで聴いてみれば、どの曲も素晴らしく美しい!

 

オルガンと弦楽器の相性がきわめて良いことは、アルビノーニ(?)「弦とオルガンのためのアダージョ」を聴けば明らか。
以前、このような作品もご紹介しました。

オルガンの柔らかい音と弦楽器の艶のある音が溶け合い、幸せな気分に。
まったく絶妙な取り合わせです。
たとえて言えば、松坂牛のステーキロマネ・コンティのヴィンテージ・ワインのような・・・(←食べたことも飲んだこともないけど)。
あるいは、フォアグラのステーキエッセンシア貴腐ワインのような・・・(←見たことも嗅いだこともないけど)。

素晴らしいのに、あまり知られていない曲ばかり、聴かずにすますのはもったいないっす。
ヴィヴァルディには本当に埋もれた名曲がたくさんあるなあ。

しかも演奏も録音もハイレベルで、驚きのブリリアント価格、私はネットで600円台で買いました。
いいんですかねー、こんなに安くて。
申し訳ないような気がするほどです。
これでは、他のレーベルは大変ですね。

というかこの値段で売ることができるのなら、他のレーベルのいわゆるレギュラー盤の価格は一体何なのでしょう?
世の中にはよくわからないことがたくさんあります・・・。

そういえば、ヴィヴァルディはなぜ鍵盤楽器のためにちゃんとした作品を書かなかったのでしょう。
これも私にはよくわからないことであります。

(10.8.30.)


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