ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ/ソナタ集 作品11
(ルイジ・コッツオリーノ & ゼンパーコンソート)
Amaozn.co.jp : Sonatas Op.11
HMV : Vitali/Sonatas Op.11
Tower@jp : Vitali: Sonatas Op.11
古い録音を安く売るレーベルのイメージが強いブリリアント・クラシックス。
しかし、こと古楽に関しては、新録音をどんどん投入し、すっかり新興古楽レーベルの様相。
もちろん、1枚数百円というブリリアント価格はそのまま。
しかもみな名盤・名演奏なのであります。
ヴィヴァルディの協奏曲、W・F・バッハのチェンバロ協奏曲全集、ボッケリーニのチェロ・ソナタ全集・・・、
「いいんでしょうか、このお値段で?」と、たずねたくなります。
「じゃあもっと払って」と言われても困りますが。
このジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632〜1692)の「ソナタ集 作品11」も、素晴らしく良かったです。
聞きなれない名前かもしれませんが、「ヴィターリのシャコンヌ」で有名な
トマゾ・アントニオ・ヴィターリ(1663〜1745)の父親に当たる人物。
え、トマゾ・アントニオもそれほど有名でないですか?
「シャコンヌ」、素晴らしい名曲なんですが・・・。
もっとも「ヴィターリのシャコンヌ」は、本当はトマゾ・アントニオ・ヴィターリの作品ではなく、
未知の作曲家によって19世紀に作られた偽作と考えられています。
これほどの名曲を書いておいて名乗らないなんて、作曲者はどういう人なんでしょう。
世間に名前が知られると困る、アブナイ事情があったのか?
音楽史上のミステリーの一つです。
さて、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリの「ソナタ集 作品11」に話を戻しますと。
なんという楽しくも素敵な曲集なんでしょうこれは!
「なんでもあり」的ごった煮ソナタ集。
自由なイマジネーションと、ポップなノリの良さが幸せに共存、ロックっぽいトラックもあります。
10曲のソナタが収められていますが、ひとつの楽章は1〜2分。
メロディの美しい曲、活発で弾むような曲、静かに瞑想する曲、いろいろとりそろえておりますがどれも短くて、
「もう一度聴きたい〜!」気分にさせられます(なので繰り返し聴いてしまう)。
まるで色とりどりの小さなお菓子の詰め合わせのよう。
コレルリやパーセルもヴィターリの作品を参考にしていたそうです。
端正でお行儀のよい後輩たちにくらべると、気ままで奔放、とにかく楽しい!のであります。
いままで録音に恵まれなかったのが不思議なほどで、これも音楽史上のミステリーのひとつですね(←違う)。
まったく、ブリリアント・クラシックスのニュー・リリースからは、当分目が離せません。
(10.10.24.)