エマーソン、レイク&パーマー/展覧会の絵
Emerson, Lake & Palmer/Pictures at an Exhibition
(1971)
Amazon.co.jp : Pictures At An Exhibition
Tower@jp : Pictures at an Exhibition
R.I.P.Keith Emerson (1944〜2016)
まだ3月なのに、今年(2016)は偉大なミュージシャンの訃報が妙に多い気が。
1/5 ピエール・ブーレーズ
1/10 デヴィッド・ボウイ
1/18 グレン・フライ
2/3 モーリス・ホワイト
3/5 ニコラウス・アーノンクール
3/8 ジョージ・マーティン
そして3月10日、キース・エマーソン・・・。
エマーソン、レイク&パーマー(ELP)を知ったのは、アルバム「展覧会の絵」。
70年代中ごろ、冨田勲のシンセサイザー版「展覧会の絵」(1975)にドはまり中だった高校生の私、
「『展覧会の絵』をロック化した名盤がある」
と聞いて、小遣いはたいてLPを買いました。
聴く前は、原曲をそのまま忠実にロックバンドでやってると思ってたので、
カットされた曲があったり、ELPのオリジナル曲が挿入されたりするのにとまどいましたが、
何度か聴くうちに、すっかり魅了されました。
とくに、キース・エマーソンのチョーハイテクニックなキーボードと
グレッグ・レイクの甘くて張りのある歌声には問答無用でノックアウト。
プロムナード〜賢人
キースは、当時最新のムーグ・シンセサイザーとハモンド・オルガンを弾いています。
シンセサイザーの奇妙な音色に時代を感じます。
ライヴ録音です、熱いです、燃えています。
You Tubeで動画を見ると、キースはキーボード弾きながらヘドバンしたり、腰をくねくねしたり、
鍵盤で股間をスリスリしたり、オルガンを傾けてくるくる回したり、なんかもう無茶苦茶です。
これだけ無茶苦茶やりながら、音楽は全く破綻していないから凄いです。
「ブルース・バリエーション」という曲では、ビル・エヴァンズの「インタープレイ」が引用されます。
高校生の頃はビル・エヴァンズなんて知らなかったので、大人になってから「インタープレイ」を聴いて仰天しました。
ブルース・バリエーション (1:52からビル・エヴァンズの「インタープレイ」が引用されます)
ビル・エヴァンズ・クインテット「インタープレイ」
さて、「展覧会の絵」ですっかりELP好きになった私、つづいて「タルカス」「恐怖の頭脳改革」も聴いてみましたが、
これらはあまりピンときませんでした。
なので私にとって、ELPといえばいまだに「展覧会の絵」です。
{2016.03.13.)